「愛と欲望の劇場-浮気・不倫・離婚2chまとめブログ-」はその名の通り、浮気・不倫・離婚についてまとめた2chまとめブログです。
2chの家庭板や浮気・不倫板を中心に様々な板からカップルの浮気や夫婦の不倫・離婚騒動はもちろんのこと、修羅場や武勇伝、復讐など人間の愛と欲望渦巻くあらゆる話を掲載しています。
今後あなたの身に起こるかも知れない男女間のトラブルを赤裸々に告白したものとなっております。
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2016/01/17 22:34
[ 完結] [ 男性視点] [ 駆け落ちして田舎から逃げた話] [ 青春] [ 駆け落ち] [ デート] [ 協力者] [ 計画]
元スレ:駆け落ちして田舎から逃げた話
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1327415593/
182: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 15:48:54.70 ID:tpbZim4N0 それから喫茶店を出るまでは重い沈黙だった。
喫茶店を出ると有紀子がふと息を吐き僕を見つめる。
「せっかくなんだから。今日は楽しもうw」
そう、せっかくのクリスマスデートだ。
僕はさっきの話は少し忘れることにした。
それからは普通にデートを楽しんだ。
ゲームセンターに行き、2人ではしゃぎ回る。
有紀子の欲しがったぬいぐるみのを取るのに1,000円ほど使ってしまった。
僕の人生初めてのカラオケに行く。
上手く歌えず
「へたくそ~w」
と有紀子にからかわれる。
カラオケBOXを出ると時刻は7時を回っていた。
もう時間がない。
有紀子の門限は9時。
楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてしまった。
183: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 15:50:15.97 ID:aFOzwb060 切ないな・・・
184: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 15:52:48.18 ID:tpbZim4N0 会っていた事を悟られないように、電車は時間をずらさなければならない。
「一緒に帰れたらいいのにね。」
有紀子が悲しそうにつぶやく。
自分の無力感がどうしようもなく憎い。
駅のホームで電車を待つ。
僕は有紀子に聞いておかなければいけない事があった。
186: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 15:56:53.62 ID:tpbZim4N0 「まだ、3年ある。卒業まで。」
有紀子が「うん。」と頷く。
「必ず、何とかするから。その時は一緒にいてくれる?」
どう言っていいか判らなくなりなんとも曖昧な言い方になってしまった。
慌てて付け足す。
「僕も大人になるから。今度こそ。だからまだ3年間好きでいてくれますか。」
・・・恥ずかしすぎる意味不明のセリフを吐いてしまった。
188: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:01:30.69 ID:tpbZim4N0 もう何を言ってるか自分でも判らなくなり
頭が真っ白になって視線が宙を泳いでいた。
有紀子の返事は無い。
顔を見るのも怖かった。
電車の時刻が近づく。
その時。
「私は、好きだよ。ずっと。これからも。だから待ってるから。」
そういうと、有紀子の顔がぐっと近づいてきた。
初めてのキスは全く覚えてません。
天国の曾爺ちゃんに会った気がしました。
190: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:03:31.97 ID:2R4si/Vj0 純愛すぎて泣いた
192: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:04:24.91 ID:dyDsps4R0 全米が泣いた
193: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:07:28.89 ID:tpbZim4N0 電車がきて有紀子が乗り込む。
ハッと思いだし、ポケットからプレゼントを渡した。
彩香から「ロマンチックな場面で渡せw」と選ぶのを手伝ってもらったプレゼント。
「ありがとw大事にするね。」
そういうと、いっぱいの笑顔を残して彼女は帰っていった。
1時間後。次の電車に乗り帰宅する。
家に帰りつき、母の冷やかしを軽くあしらう部屋にもどる。
1日の出来事を思い出し、久しぶりに幸せな気分でいっぱいになった。
195: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:10:27.68 ID:2R4si/Vj0 彩香のアドバイスは的確すぎ
196: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:14:42.68 ID:tpbZim4N0 正月が明け、新学期。
早速、クリスマスデートの結果を聞きに女子グループが集まってきた。
「キスしたかキスwww」
ぶー子がおちょくりながらア○ルみたいな口を突き出す。
こいつ逆立ちでもしてるんじゃないかと思うほどキタネェ・・・
「協力したんだからしっかり結果聞かせなさいw」
彩香がニヤニヤしながらつついてくる。
結局洗いざらい話す羽目に。
「キャー」とか「うわww痛いww」
とか散々からかわれた。
197: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:19:26.50 ID:tpbZim4N0 この時、ある事に気付いた。
・・・冬休みより、この話知ってる女子増えてる。
犯人は
「ぶひwサーセンww」
やはり貴様か。
199: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:20:24.19 ID:2R4si/Vj0 >>197
まあ、女はこの手の話が好きだからな
200: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:21:27.79 ID:tpbZim4N0 「まじで、地元に知られると困るから変に広げるな」
とぶー子に注意する。
「大丈夫ww私、人を見る目はあるからww」
そういう問題じゃねぇ
201: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:25:49.36 ID:tpbZim4N0 だが、話をきいた人たちは皆僕に協力すると言ってきた。
これはやはり嬉しい事である。
あと3年。その時間で何ができるか判らない。
けど、とことんやってやろうと思った。
まずは有紀子の両親の説得からだ。
202: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:29:37.04 ID:xva/yfrt0 正面突破か。ラスボスは有紀子の婆。
203: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:31:47.33 ID:tpbZim4N0 しかし、これは実行できなかった。
何故なら僕は彼らにとって娘をたぶらかした犯人。
やすやすと連絡どころか会ってすら貰えない。
となると、次はやはり太一抹○計画である。
だが
「常識的にむりでしょ?」
との冷静なぶー子の突っ込みにより計画頓挫。
というか、お前が常識語るな
205: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:35:52.76 ID:tpbZim4N0 結局、妙案は思いつかないまま中学を卒業することになった。
僕、彩香、ぶー子を含めたメンバーは地元の高校へ。
一部女子グループは都会の進学校へ
有紀子は全寮制の高校へ
それぞれ進学した。
206: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:37:09.98 ID:bsqzhfwY0 高校編突入!
207: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:42:40.91 ID:tpbZim4N0 高校に進学してからも相変わらず。
どうすれば有紀子と一緒になれるかを考えていた。
彩香も積極的に協力してくれ、有紀子とは会えないが
電話で連絡を取れるようになっていた。
(有紀子の学校の寮に掛け、彩香が取り次いでくれた)
必然と彩香といる時間が長くなった。
この事がとんでもない問題を引き起こすことに。
事の発端は夏休み。
209: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:45:36.99 ID:tpbZim4N0 夏休みの1週間だけ有紀子が地元に帰るとのことで
早速、彩香の協力のもとデートセッティング。
夏のデートはどこに行くかを相談に乗ってもらっていたある日。
クラスのDQN、将太に呼び出された。
210: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:50:03.73 ID:tpbZim4N0 「お前、調子のってんじゃねーぞ。」
いきなり意味不明な事を言われ殴られた。
「わかったら調子乗った態度とるなよ。」
全く理解できない。
その事件から2週間後。
デート当日。
有紀子と待ち合わせをして
夏らしくプールへ。
あの時の感動は今でも忘れません。
地球に生まれてよかった。
212: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:52:30.13 ID:tpbZim4N0 たっぷりと堪 デートを満喫しまた会う事を約束し帰宅。
夏休みはこの思い出だけで過ごせた。
もうそれはそれは。
問題は新学期に入ってからの事。
215: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:54:47.72 ID:0y+uds2y0 はじめてのプールってドキドキするよね
んでめちゃくちゃ楽しい
幸せな思い出は一生忘れないよ
216: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:55:18.86 ID:tpbZim4N0 将太に再び呼び出される。
「お前、俺の警告判んなかったみたいだな。」
そういうといきなり殴る蹴る。
意味もわからずにいると将太が突然激昂し
「彩香と二股掛けやがっ!!」
突然の意味不明発言に
「???????」
状態
217: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 16:58:27.40 ID:tpbZim4N0 「何の事・・」
「うるせぇ!」
意味もわからずボコボコにされる僕。
反撃しようにも体格差もあり一方的に殴られる。
「てめぇ、これに来れたらふざけた真似スンナよ!」
ああ、ヤキモチ焼いてるのか。
218: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:01:53.41 ID:tpbZim4N0 次の日、学校に行くと彩香が真っ先に僕の所に来た。
何故なら顔に痣が出来ていたから。
目をキラキラさせながら
「なに!?もしかして有紀子の親と殴り合い?」
とか期待してたようだが、
「いや、違うよ。」
理由を言おうとしたが、将太が睨みつけてくるのが見え、
「何でもないよ」
と席に座った。
219: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:07:44.30 ID:tpbZim4N0 それから数日は彩香と話していると将太の視線が刺さるように痛く
彩香を避けるような形になってしまっていた。
そんな態度が数日続いた時
「ねぇ!なんで避けてるの?」
と彩香が怒り出した。
「そんなわけじゃ・・」
理由は話すべきか悩んでいると
「ぶひww理由はアイツでしょwwwフヒww」
とぶー子が割って入ってきた。
「え?誰?」
彩香が聞き返す。
「www将太wwwあんたに気があるからこいつが気に食わないってwwwボコってたwww」
・・・見てたなら助けろ。
「そんなしょうもない事で。」
こうして純愛DQN将太。彩香にばれる。
220: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:09:23.45 ID:BAGxCUcT0 ブー子良いキャラしてんなww
221: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:09:35.89 ID:bsqzhfwY0 ぶー子いい仕事したなwww
222: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:12:25.63 ID:1YkJydAK0 ぶーこの立ち位置は情報屋かww
223: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:13:33.07 ID:tpbZim4N0 三日後、朝教室に入ると同時に将太に
「ちょっと面かせ。」
と引っ張られた。
「ああ、ばらしたのでやられるのか」
と覚悟していたが
将太。突然の土下座。
「すまん!完全に俺の勘違いだった!許してくれ!」
と言われた。さらに
「話は全部聞いた。俺感動したんだ!俺にも出来る事あったら協力するぜ!」
と言ってきた。
こうして、初めて男の協力者将太が出来た。
コイツには本当に色々助けられることになる。
224: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:15:03.38 ID:2R4si/Vj0 >>223
将太いいやつだったんか!
こういう男は情に厚いんだろうな
225: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:17:11.12 ID:Zq6hLfv+0 将太ヽ(;▽;)ノ
226: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:20:24.88 ID:Wt7UF+p/O 将太いいやつwww
227: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:21:15.71 ID:tpbZim4N0 そして、彩香の提案で、有紀子と一緒になる為にはどうすればいいか
の話し合いが持たれた。
高校卒業までこのままのんびりしてはいけない。
そろそろ、具体的な手段を考えなくては
中学の時の女子グループに将太を加えて
両親を2人で説得する
とか
現れる許嫁を片っ端から消す
とか
既成事実を作る
などのエグイ話までが出された。
230: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:24:59.65 ID:tpbZim4N0 そんな中将太がふと思いついたようにいう
「なぁ。思ったんだけどよ。駆け落ちすりゃいんじゃね?」
場が一斉にシーンとなった。その後
「はぁ?あんた馬鹿ぁ?」
だの
「頭悪そうな顔して頭悪い意見言わないで!」
など女子にフルボッコにされる。
それもそうだ。
何故なら、それは一度失敗している。
231: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:25:55.52 ID:2R4si/Vj0 >>230
フルボッコの将太、可哀想
233: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:29:47.04 ID:/6MWGgds0 何で高校卒業まで計画練って駆け落ちしないかな
235: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:32:44.62 ID:tpbZim4N0 「いや、前回の失敗踏まえてしっかり準備しろって事だよ。高校卒業すりゃ、大人だぜ?
それに今から準備していきゃいいじゃねぇ?」
将太の提案にハッとした。
そうだ。卒業したら僕も大人だ。昔とは違う。
働いて稼ぐこともできるはず!
「そうだよ!それいいじゃん!」
彩香もパッと顔をあげて笑顔になる。
すると、今まで将太に罵声を浴びせてた女子も
「あんたナイスアイデア!」
「馬鹿は馬鹿なりに考えてるんだね!」
と将太をほめたたえた。
236: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:33:50.54 ID:Z0cmDKAx0 馬鹿は馬鹿なりにww
237: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:35:42.76 ID:2R4si/Vj0 >>235
将太、憐れwww
238: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:37:52.50 ID:XYFG0Ry90 将太と彩香は幸せになれるんだろうか?w
241: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:41:39.10 ID:tpbZim4N0 そうなると計画の作成は早かった。
まずは目標資金は
前回の反省を踏まえて出来るだけ多く。
可能なら200万はためる事。
「高校生で200万はきついよ。」
と言うと、全員がそれぞれ募金すると言いだした。
次は目的地
これは出来るだけ遠くへ。
どこか住みやすく、働き口のある所
これは後々考えることにして
当面の目的は資金集めになった。
244: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:49:23.15 ID:tpbZim4N0 それから僕はバイト探しに必死になった。
だが、当時僕らの高校はアルバイト禁止であり、
教師が各所巡回しており、バレないでバイトをするのも厳しいものがあった。
バイト探しに若干行き詰まり掛けた時の事。
「ぶひひww良いバイト有るけどwwどうよwww時給千円のバイトwww」
ぶー子だ。
「何?食肉加工場とか?確かに時給良さそうだけど、あそこ前先輩が見つかってんじゃん。」
「ぶふwwちげぇよww私のおじさんの所だから見つかる心配無い所www」
その話、なんとも僕の理想の条件じゃないか!
よくやった。トリュフを見つけてくるとは。
貴様今度からイベリ子と呼んでやろう。
245: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:50:17.69 ID:NQZy942t0 >>244
イベリコ豚wwwwwww
246: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:51:48.45 ID:2R4si/Vj0 >>244
加工されちゃう!ぶー子逃げてーっ!
248: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:54:20.27 ID:tpbZim4N0 イベリ子に紹介してもらったバイトは工場の荷物の仕分け作業だった。
これがとんでもなくキツイ。
当時高校生の僕は箱一つ抱えるのにも四苦八苦していた。
箱が一つ20キロとかである。
家に帰る頃にはへとへとになっていた。
因みに家族には欲しいものできたからバイト始める
と許可をもらっている。
249: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 17:59:29.35 ID:tpbZim4N0 バイトは確かにきつかったが、
卒業までに200万
有紀子との為に
と思えばやっていけた。
この頃無駄づかいを控え、コツコツためていった。
そして冬休み。
またしても彩香らのアシストを受け有紀子と会えることに。
250: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:01:00.27 ID:2R4si/Vj0 >>249
カンパしてくれた友達には一生頭が上がらないな
そこまでの友人がいるなんて羨ましいよ
251: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:01:35.99 ID:tpbZim4N0 ところが、今回は直前になり会えないという事に。
何でも
「実家から両親が出てきて年末になったら帰るって・・・」
不穏な空気が流れ始めた。
252: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:05:00.09 ID:tpbZim4N0 この事態を受けての見解は
「会っていた事がバレた可能性がある。」
最悪の事態だ。
このままでは計画が露見しかねない。
僕は非常に焦っていた。
そんな時
「ふふwww私にwwお任せwww」
イベリ子。動く。
254: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:06:33.86 ID:e5ScrGn90 イベリ子頼れすぎwww
255: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:06:38.02 ID:RLWpPoCh0 ベリ子!ベリ子!ベリ子!
257: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:10:31.09 ID:dyDsps4R0 ちょっとチャーシュー煮込んでくる
258: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:12:27.32 ID:tpbZim4N0 そして、年明け。
新年早々偵察豚から連絡
「ぶひゅwwwなんかwwwばれては無いらしいwwwクリスマスを久しぶりに
親子水入らずで過ごしたかったらしいwwwワロスうぇえwww」
イベリ子からの連絡で一安心。
「あwwwでもwww母親は疑ってたwwwかもwww」
まずい。
262: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:19:25.89 ID:tpbZim4N0 イベリ子いわく、
正月の初詣行こうと有紀子誘いに行く
家に行くと両親が出てくる。
有紀子に
「クリスマスパーティー突然どうしたの?」
と聞くと
有紀子父
「いやぁすまんね。去年いなかったからさみしくなって。来年はまた誘ってやってくれ」
との事。
「それじゃ、有紀子。初詣いこw」
と出て行こうとした瞬間。
有紀子母
「今日は2人だけなの?」
どうも母親が何か察したような感じだった。
との事
264: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:24:59.31 ID:tpbZim4N0 彩香に意見を求める。
「あ~まずいかもね。母親は敏感だから。」
どうやら、母親というものは子供の変化に非常に敏感らしい。
去年のクリスマス、そして夏休みで何か感じ取られた可能性もある。
「wwwならしばらく連絡だけにすればいいwww」
このイベリ子。
その連絡すらいま中継はさんでる状況じゃないか。
そういうと
「wwwおまwww携帯位買えよwww」
・・・その手が有ったか!
265: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:25:24.09 ID:aT7tUV9t0 母親カン鋭いな
266: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:25:34.64 ID:BAGxCUcT0 >>264
無かったのかよwww
268: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:30:32.02 ID:2LaC6Aa20 携帯が普及した頃って高かったろう
俺は隠れてプリペイド式買ってたけど
269: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:31:47.62 ID:tpbZim4N0 当時携帯電話今ほど高校生には浸透してはいなかった。
そもそも、僕の村は電波入らないから不要の産物しか思って無かった。
しかし。
イベリ子の提案で携帯が僕の中の最重要アイテムになる。
問題は有紀子が携帯を持っているかどうか。
「wwwバカスwwwそれぐらいこの間チェックしてるはwwwクリスマスに買ってもらってたwww」
イベリ子。
「それとwwwほらwwwメルアドと番号www渡しといてってwwwうぇwww」
イベリ子・・・
お前、卒業後プリマハムへ推薦してやるよ。
270: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:34:05.57 ID:2R4si/Vj0 >>269
すでに伊藤ハムと日本ハムからオファーが来てるらしい
272: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:36:22.34 ID:tpbZim4N0 さて、携帯を購入することは決定事項。
資金はバイトしてためたお金があるから何とかなる。
しかし、携帯ショップで唖然とする。
・・・高ぇ・・・
月々の料金も・・・
予想外です。
274: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:40:38.94 ID:tpbZim4N0 まぁ、携帯料金くらい毎月もっと切り詰めればいける。
という事で携帯購入。
すでに携帯を持っていた彩香に教えてもらいながら
初めて有紀子にメールを打つ。
「僕です。メールしましょう。」
なんか、怪しい出会い系のスパムメールみたいになった
273: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:37:17.42 ID:8gkF7EiF0 そんなにしたのか??
278: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:44:34.98 ID:tpbZim4N0 >>273僕の当時の考えとしては、携帯本体1万円くらい。月々3千円位と勝手に思ってました(パワプロ6から)
返事はすぐに来た
「携帯買ったの?うれしい!これでいつでも話せるね!」
携帯持って一人でニヤニヤしてたので相当気持ち悪かったと思う。
280: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:46:00.76 ID:Zq6hLfv+0 青春だなw
276: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:43:06.04 ID:bsqzhfwY0 >>1とは多分同年代だわw
Eメールとかなかった時代か?
283: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:54:50.10 ID:tpbZim4N0 >>276Eメール1通いくらとか。277の言うように定額制無かった。
で、調子にのって色々メール送ってたら
「あんまりするとお金大変だよ?」
と返されハッとする。
そうだ。こんなところで消費してる場合じゃない。
そして大体週に一回で僕たちは連絡を取り合ってた。
284: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 18:56:58.62 ID:tpbZim4N0 ちょっと離席します。。。
8時位に戻ってきます><
285: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:00:05.79 ID:XYFG0Ry90 お疲れ~ノシ
286: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:01:59.90 ID:2R4si/Vj0 続きを待ってるよ
いってらさ
290: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:19:45.16 ID:aT7tUV9t0 おれんちも相当田舎だけど、こんな風習残ってるトコもあんだな。田舎保守的なのは分かるけど、これは無いわ。
292: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:25:00.21 ID:YSG+KCru0 こういう事するから過疎るのに保身のために頑なに変えようとしないからな
悪しき風習が残ってる村は全部消えれば良いと思う
293: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:27:48.55 ID:2LaC6Aa20 >>292
スレに対する批判かと思ったじゃないかw
296: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:31:33.32 ID:YSG+KCru0 >>293
もちろん駆け落ちが100%正しいとは言わないよw
でもこうやって時代錯誤なことする人間が残ってる以上それに反抗する人間が出て当たり前だと思う
自分の子なり孫なりがいなくなったらそれが1番困るのに
いなくなるように仕向けてるってことにマジで気づいてないんだろうな
大体40の引きこもりが何できるんだよww
295: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:29:08.77 ID:aT7tUV9t0 >>292
だな。消防団訓練今日やーすも。
298: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:45:08.96 ID:YSG+KCru0 でもこういうのって>>1のところだけじゃあないだろうし
現在過疎ってる市町村の課題だと思うよ
自分たちの利益だけ考えて動いてたら最終的に住人絶滅してなくなっちゃうからね
頭のお固い上の連中が死ぬか気持ち切り替えるかしないとどんどん田舎の過疎化って進んじゃうよな
306: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 19:59:00.72 ID:tpbZim4N0 ただ今戻りました。
続き行きます。
310: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:04:00.14 ID:tpbZim4N0 そうして、高二の夏休み。
有紀子が帰ってくるというので、今度こそ会おう!
という話になった。
「夏祭りに行きたい」
という有紀子の希望で今回のデート場所が決まった。
彩香とイベリ子に協力を依頼する。
が、ここで一つ問題が。
「でも、このあたりの祭りだと誰かに見られる可能性があるよ」
315: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:09:39.19 ID:tpbZim4N0 そうだった。
僕らは村の人間に見つかる事だけは避けなくてはならない。
ここの夏祭りは僕の村からも見に来る。
諦めるしかないか。
と思った時。
「だったら、○○の花火大会行けばよくね?」
将太が提案する。
319: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:17:27.79 ID:tpbZim4N0 ○○の花火大会と言えば、この地区の祭りと同日にある祭りだ。
ただ規模は小さいのでこの地区からそちらに行く人はほとんどいない。
「でもどうやって行くのよ?」
彩香が突っ込む。
確かにそこに行くには車かバスしかない。
しかもバスは本数が少ないのが欠点だ。
「問題ねぇよ。俺が兄貴に頼んでやるから。」
どうやら、当日将太の兄がその花火大会にいくから
乗せて行ってくれるように交渉してくれるらしい。
これは嬉しい提案だった。
「ただ、俺だけ一人で行くのも・・・なw」
将太。便乗する。
320: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:18:29.77 ID:2R4si/Vj0 >>319
将太、策士だなww
321: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:18:45.30 ID:bsqzhfwY0 いいぞ将太ぶー子と行け
322: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:19:07.38 ID:RFVuGCmg0 将太wwwww
324: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:20:55.34 ID:tpbZim4N0 将太のお陰で夏祭りデートが確定し、
その日を迎えることになった。
当日待ち合わせ場所で将太の兄に挨拶。
かなりイカツイ風貌だったが、
「将太から話は聞いた。俺に任せろ!」
と彼女と一緒に歓迎してくれた。
そうこうしてる所に有紀子がやってきた。
325: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:25:05.42 ID:tpbZim4N0 浴衣を着ている。
やっぱりかわいい。
もう、ちょっと照れくさそうにしている仕草がたまらない。
「おいwかわいい子じゃねぇかw」
バンバンと将太の兄に背中をたたかれる。
一方の将太は、有紀子の隣の人物を見て唖然としてた。
「マジかよ・・・」
「ぶふww彩香wwwじゃなくてwwwサーセンwww彩香友達と約束あるってさwwww」
まさかのイベリ子。
その姿。まさに力士。
将太。かわいそうな子。。
330: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:27:49.26 ID:tpbZim4N0 将太が泣きそうな顔で僕を見る。
やめてくれ。そんなチワワみたいな目で見るな・・・
というか、将太兄&彼女。
お腹抱えて笑ってるし。
333: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:33:51.40 ID:tpbZim4N0 そうして、将太兄の運転で花火大会会場へ。
ここからはそれぞれ自由に回って花火が終わったら集合し帰宅。
という流れになった。
将太はイベリ子に引きずられるように屋台群へ消えていく。
僕は有紀子とある場所へ。
イベリ子いわく
「花火がメチャクチャきれいに見える最高のスポットがあるww」
との事。
こ奴。トリュフ見つける事に関してはやはり天才か。
334: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:35:20.47 ID:2R4si/Vj0 >>333
トリュフという発想はなかったわwww
335: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:37:15.92 ID:tpbZim4N0 屋台で綿菓子やたこ焼きをかってその場所へ。
ちょっとした高台のような場所で確かに花火はよく見えそうだ。
しかし。
暗闇の中に無数の人の気配が。
どうやら、この場所はそこそこ有名の様で
沢山のカップルがいちゃついていた。
337: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:44:21.29 ID:tpbZim4N0 「場所・・変えよっか」
ちょっと気まずい思いで有紀子に聞いてみた。
「ううん。ここでいいw嫌?」
嫌な訳がない。
地面に座って花火の開始を待つ。
「ありがとう。私すごくしあわせかもw」
そう言って寄りかかってくる有紀子がもうかわいくてしゃーない。
と、その時
ドン!
と目の前で花火がはじけた。
イベリ子の言うように確かに最高の風景だった。
何よりもこれを有紀子と一緒に見ているという事が何よりもうれしい。
338: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:48:10.96 ID:tpbZim4N0 一つ一つの花火が上がるごとに
嬉しそうに有紀子が歓声を上げる。
花火が終り、一瞬シンとなる。
「あ~綺麗だったwさ、いこ。待たせたらいけないし。」
そう言って有紀子が立ち上がる。
この時。僕のはもうこの場で言うしかないと思った。
339: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:53:44.49 ID:tpbZim4N0 「有紀子。僕と一緒にずっと居てほしい。この気持ちは昔から変わらない。
だから、高校を卒業したら、僕と一緒になってほしい。」
たどたどしく、噛みながらもこう伝えた。
その間、有紀子は視線をそらさず、じっと僕の目を見ていた。
そして
「うん。。ありがとう。すごくうれしい。私もずっと変わらないよ。
だから。」
こうして僕らは高校卒業後の駆け落ちを約束した。
340: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:55:25.05 ID:UMytOu/k0 >>339
。゚(ノ□`。)゚。。
341: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:57:51.33 ID:tpbZim4N0 2人で集合場所に戻るとすでに将太たちは戻っていた。
「すみません。遅くなって」
というと
将太兄はニヤニヤしながら
「上手くいったんだろw」
と言ってきた。
とりあえず
「はいw」
と答えた。
将太・・・返事がない。ただの屍のようだ。
342: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:58:29.73 ID:NQZy942t0 将太がwwwww
343: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 20:58:51.59 ID:2R4si/Vj0 >>341
> 将太・・・返事がない。ただの屍のようだ。
まさか・・・ぶー子に・・・
347: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:01:16.51 ID:tpbZim4N0 イベリ子はイカ焼きを頬張りフガフガ言ってる。
目の焦点の合って無い将太と
幸せで浮き上がりそうな僕らは帰路に就いた。
348: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:02:49.87 ID:2R4si/Vj0 >>347
将太に合掌・・・・・
350: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:04:09.86 ID:JR7O9pyo0 将太wwww
哀れwwww
353: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:06:36.27 ID:tpbZim4N0 それから夏休みの残りはほぼバイトに明け暮れた。
卒業までに資金を稼ぐ。
もう目標はそれだけ。
夏祭りでの約束は今まで応援してくれた誰もが祝福してくれた。
357: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:15:06.79 ID:tpbZim4N0 高二の
冬には貯金は60万程貯まった。
だが、まだまだ足りない。
最低でも200万を目標にしている僕にとって
目標は果てしなく遠くに見えた。
しかし、バイトを増やすというのも当時厳しいものがあった。
358: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:20:12.38 ID:tpbZim4N0 何故なら、バイトを始めた当初
欲しいものがある。と親に許可をもらったが
若干その理由に納得してない節が見られたからだ。
「何が欲しかったの?」
と言われ、その時は咄嗟に買ったばかりの携帯を見せた。
「買ったならもうバイトしなくていいんじゃない?」
という質問には毎月の料金がいるから。
と答えていたが、それでも僕がお金をためている事に気付き始めたようで
これ以上バイトを増やそうものならもう言い逃れもできない。
363: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:24:21.28 ID:tpbZim4N0 ともかく、貯められるだけ貯めよう。
この当時ひたすら考えていた事だ。
さて、ある時僕は村で会ってはならない人物と遭遇する。
364: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:25:36.28 ID:bsqzhfwY0 >>363
ラスボス登場
366: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:27:50.67 ID:tpbZim4N0 有紀子の許嫁になっている太一(40)だ
普段引きこもりで、めったに姿を見せない奴が
何故か外に出ている。
しかもスーツなど着て。
薄くなった頭と鏡餅の様な体を揺らしながら
有紀子の実家へと入っていった。
367: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:28:31.35 ID:rCRFab8o0 gkbr
これはgkbr
368: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:29:28.47 ID:gBgBPbeT0 うわああああああ
369: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:32:02.54 ID:tpbZim4N0 この時、遊びに来ていた将太が
「なんだあのおっさんw」
と言わなければ気付かなかっただろう。
なぜ奴がこんな昼間から外にいるのか気になり後を付けると
有紀子の実家に入って行く奴の姿が。
もしや、予定が早まったのか!
という言い知れぬ不安に襲われた。
370: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:36:29.08 ID:tpbZim4N0 どうやら、その姿をみた僕はとてつもなく青い顔をしていたらしい。
将太が心配し、覗き込んできた。
「おい!大丈夫か?アイツ誰なんだ?」
僕は将太に奴が今の有紀子の許嫁である事を伝えた。
「冗談だろ?あんな禿げダルマが??」
それよりも僕にとっては奴があんな恰好であそこに入って行った事が大問題だった。
371: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:39:33.05 ID:tpbZim4N0 「よし。じゃあ俺が偵察してきてやるよ。」
そういうと将太は止めるのも聞かず、屋敷に入っていった。
見つかればタダじゃ済まない。
下手したら僕の計画もばれてしまう。
でも奴の真意も聞きたい。
不安で気分が悪くなりながら将太の帰りを待った。
372: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:40:07.88 ID:Z0cmDKAx0 将太行動力すげえw
374: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:41:38.80 ID:2R4si/Vj0 >>372
でも、行動力あるけど無茶して失敗するタイプに思えるww
375: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:42:11.59 ID:B6AUKiU20 >>374
わかるわーwww
376: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:48:08.53 ID:tpbZim4N0 30分程して将太が無事に戻ってきた。
「なんか、あいつがあの家に入る云々の話みたいだったぜ。
どうも奴と有紀子ちゃんの婚姻の日程が3月20日前後でとか」
どうやら、卒業後の予定の話だったらしい。
1年も先の話を今からするのはどうも本決まりのようだ。
「つうかあのおっさんやばいぜ。有紀子ちゃんの話が出るたびに明らかにニヤケてた。」
ゾッとした。
絶対あの野郎に有紀子は渡せない。
しかし、ふと気になった。
将太はどこからそれを盗み聞きしたのか。
「ん?空き部屋から屋根裏潜って。俺んち大工だからさww」
忍者かお前は。
378: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:50:26.92 ID:bsqzhfwY0 >>376
予想以上の大活躍
379: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:52:19.54 ID:2R4si/Vj0 >>376
映画になると大活躍するジャイアンを思い出した
380: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:52:34.75 ID:tpbZim4N0 そうこう話してると
太一(40)が屋敷からでてきた。
話は終わったらしい。
心なしか足取りが軽そうだ。
こちらへ向かってくる目を伏せ気味にすれ違おうとした。
その瞬間
「有紀子ぉ」
とつぶやくのが聞こえた。
パッと見ると嬉しそうに笑ってる。
この時。
今までに無い殺意が沸いてきた。
思わず、飛びかかろうとして将太に抑えられる。
381: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:56:41.37 ID:tpbZim4N0 「やめろ。ここでそんなんしても意味無いだろ!」
そうだ、意味はない。
僕にはやらなくちゃいけない事がある。
絶対奴に有紀子は渡さない。
「そうだ。お前は手を出しちゃダメだ。」
将太になだめられ冷静になった。
382: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:58:30.84 ID:2R4si/Vj0 >>381
将太になら抱かれてもいいわ
383: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 21:58:48.93 ID:tpbZim4N0 その事件後
有紀子の家に向かっていた太一(40)が足を踏み外し?
真冬の川に転落する事故が起きるのはまた別の話。
384: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:00:02.13 ID:pRCMTvBh0 >>383
えっ?
385: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:00:14.98 ID:gBgBPbeT0 >>383
しょ・・・将太?・・・
386: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:00:28.31 ID:oTtdaGi70 え、え?
388: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:00:50.65 ID:tpbZim4N0 そして、僕らは高三になった。
駆け落ちの約束のリミットまであと1年。
395: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:09:17.93 ID:tpbZim4N0 この一年で何としても目標金額まで貯める。
クラスメイトは進学・就職ムードへ一直線だった。
彩香も大学受験で忙しくなっていたが、勉強の合間に協力を続けてくれた
将太は
「俺は親父の会社はいるからw」
とマイペースだった。
イベリ子は
・・・・・豚だった。
そして運命の転機が訪れる。
397: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:10:41.47 ID:1YkJydAK0 ちょwww豚だったてwww
398: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:10:46.49 ID:2R4si/Vj0 >>395
豚だったって、意味わからんwww
402: 名も無き被検体774号+: 2012/01/25(水) 22:13:34.40 ID:bAA0v0bc0 >>395
つ、ついに人間から豚へ…
23:04更新【3/4】有紀子『高校卒業したらすぐ、42歳の人と結婚することがきまったんだ』僕「・・・駆け落ちしよう」有紀子「え・・?」→僕は部活へ、有紀子は図書館へ行くと偽り、村のバス停で遠くへ逃げることにしたが・・へ続く
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[ 完結] [ 男性視点] [ 駆け落ちして田舎から逃げた話] [ 青春] [ 駆け落ち] [ デート] [ 協力者] [ 計画]
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1327415593/
喫茶店を出ると有紀子がふと息を吐き僕を見つめる。
「せっかくなんだから。今日は楽しもうw」
そう、せっかくのクリスマスデートだ。
僕はさっきの話は少し忘れることにした。
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それからは普通にデートを楽しんだ。
ゲームセンターに行き、2人ではしゃぎ回る。
有紀子の欲しがったぬいぐるみのを取るのに1,000円ほど使ってしまった。
僕の人生初めてのカラオケに行く。
上手く歌えず
「へたくそ~w」
と有紀子にからかわれる。
カラオケBOXを出ると時刻は7時を回っていた。
もう時間がない。
有紀子の門限は9時。
楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてしまった。
「一緒に帰れたらいいのにね。」
有紀子が悲しそうにつぶやく。
自分の無力感がどうしようもなく憎い。
駅のホームで電車を待つ。
僕は有紀子に聞いておかなければいけない事があった。
有紀子が「うん。」と頷く。
「必ず、何とかするから。その時は一緒にいてくれる?」
どう言っていいか判らなくなりなんとも曖昧な言い方になってしまった。
慌てて付け足す。
「僕も大人になるから。今度こそ。だからまだ3年間好きでいてくれますか。」
・・・恥ずかしすぎる意味不明のセリフを吐いてしまった。
頭が真っ白になって視線が宙を泳いでいた。
有紀子の返事は無い。
顔を見るのも怖かった。
電車の時刻が近づく。
その時。
「私は、好きだよ。ずっと。これからも。だから待ってるから。」
そういうと、有紀子の顔がぐっと近づいてきた。
初めてのキスは全く覚えてません。
天国の曾爺ちゃんに会った気がしました。
ハッと思いだし、ポケットからプレゼントを渡した。
彩香から「ロマンチックな場面で渡せw」と選ぶのを手伝ってもらったプレゼント。
「ありがとw大事にするね。」
そういうと、いっぱいの笑顔を残して彼女は帰っていった。
1時間後。次の電車に乗り帰宅する。
家に帰りつき、母の冷やかしを軽くあしらう部屋にもどる。
1日の出来事を思い出し、久しぶりに幸せな気分でいっぱいになった。
早速、クリスマスデートの結果を聞きに女子グループが集まってきた。
「キスしたかキスwww」
ぶー子がおちょくりながらア○ルみたいな口を突き出す。
こいつ逆立ちでもしてるんじゃないかと思うほどキタネェ・・・
「協力したんだからしっかり結果聞かせなさいw」
彩香がニヤニヤしながらつついてくる。
結局洗いざらい話す羽目に。
「キャー」とか「うわww痛いww」
とか散々からかわれた。
・・・冬休みより、この話知ってる女子増えてる。
犯人は
「ぶひwサーセンww」
やはり貴様か。
まあ、女はこの手の話が好きだからな
とぶー子に注意する。
「大丈夫ww私、人を見る目はあるからww」
そういう問題じゃねぇ
これはやはり嬉しい事である。
あと3年。その時間で何ができるか判らない。
けど、とことんやってやろうと思った。
まずは有紀子の両親の説得からだ。
何故なら僕は彼らにとって娘をたぶらかした犯人。
やすやすと連絡どころか会ってすら貰えない。
となると、次はやはり太一抹○計画である。
だが
「常識的にむりでしょ?」
との冷静なぶー子の突っ込みにより計画頓挫。
というか、お前が常識語るな
僕、彩香、ぶー子を含めたメンバーは地元の高校へ。
一部女子グループは都会の進学校へ
有紀子は全寮制の高校へ
それぞれ進学した。
どうすれば有紀子と一緒になれるかを考えていた。
彩香も積極的に協力してくれ、有紀子とは会えないが
電話で連絡を取れるようになっていた。
(有紀子の学校の寮に掛け、彩香が取り次いでくれた)
必然と彩香といる時間が長くなった。
この事がとんでもない問題を引き起こすことに。
事の発端は夏休み。
早速、彩香の協力のもとデートセッティング。
夏のデートはどこに行くかを相談に乗ってもらっていたある日。
クラスのDQN、将太に呼び出された。
いきなり意味不明な事を言われ殴られた。
「わかったら調子乗った態度とるなよ。」
全く理解できない。
その事件から2週間後。
デート当日。
有紀子と待ち合わせをして
夏らしくプールへ。
あの時の感動は今でも忘れません。
地球に生まれてよかった。
夏休みはこの思い出だけで過ごせた。
もうそれはそれは。
問題は新学期に入ってからの事。
んでめちゃくちゃ楽しい
幸せな思い出は一生忘れないよ
「お前、俺の警告判んなかったみたいだな。」
そういうといきなり殴る蹴る。
意味もわからずにいると将太が突然激昂し
「彩香と二股掛けやがっ!!」
突然の意味不明発言に
「???????」
状態
「うるせぇ!」
意味もわからずボコボコにされる僕。
反撃しようにも体格差もあり一方的に殴られる。
「てめぇ、これに来れたらふざけた真似スンナよ!」
ああ、ヤキモチ焼いてるのか。
何故なら顔に痣が出来ていたから。
目をキラキラさせながら
「なに!?もしかして有紀子の親と殴り合い?」
とか期待してたようだが、
「いや、違うよ。」
理由を言おうとしたが、将太が睨みつけてくるのが見え、
「何でもないよ」
と席に座った。
彩香を避けるような形になってしまっていた。
そんな態度が数日続いた時
「ねぇ!なんで避けてるの?」
と彩香が怒り出した。
「そんなわけじゃ・・」
理由は話すべきか悩んでいると
「ぶひww理由はアイツでしょwwwフヒww」
とぶー子が割って入ってきた。
「え?誰?」
彩香が聞き返す。
「www将太wwwあんたに気があるからこいつが気に食わないってwwwボコってたwww」
・・・見てたなら助けろ。
「そんなしょうもない事で。」
こうして純愛DQN将太。彩香にばれる。
「ちょっと面かせ。」
と引っ張られた。
「ああ、ばらしたのでやられるのか」
と覚悟していたが
将太。突然の土下座。
「すまん!完全に俺の勘違いだった!許してくれ!」
と言われた。さらに
「話は全部聞いた。俺感動したんだ!俺にも出来る事あったら協力するぜ!」
と言ってきた。
こうして、初めて男の協力者将太が出来た。
コイツには本当に色々助けられることになる。
将太いいやつだったんか!
こういう男は情に厚いんだろうな
の話し合いが持たれた。
高校卒業までこのままのんびりしてはいけない。
そろそろ、具体的な手段を考えなくては
中学の時の女子グループに将太を加えて
両親を2人で説得する
とか
現れる許嫁を片っ端から消す
とか
既成事実を作る
などのエグイ話までが出された。
「なぁ。思ったんだけどよ。駆け落ちすりゃいんじゃね?」
場が一斉にシーンとなった。その後
「はぁ?あんた馬鹿ぁ?」
だの
「頭悪そうな顔して頭悪い意見言わないで!」
など女子にフルボッコにされる。
それもそうだ。
何故なら、それは一度失敗している。
フルボッコの将太、可哀想
それに今から準備していきゃいいじゃねぇ?」
将太の提案にハッとした。
そうだ。卒業したら僕も大人だ。昔とは違う。
働いて稼ぐこともできるはず!
「そうだよ!それいいじゃん!」
彩香もパッと顔をあげて笑顔になる。
すると、今まで将太に罵声を浴びせてた女子も
「あんたナイスアイデア!」
「馬鹿は馬鹿なりに考えてるんだね!」
と将太をほめたたえた。
将太、憐れwww
まずは目標資金は
前回の反省を踏まえて出来るだけ多く。
可能なら200万はためる事。
「高校生で200万はきついよ。」
と言うと、全員がそれぞれ募金すると言いだした。
次は目的地
これは出来るだけ遠くへ。
どこか住みやすく、働き口のある所
これは後々考えることにして
当面の目的は資金集めになった。
だが、当時僕らの高校はアルバイト禁止であり、
教師が各所巡回しており、バレないでバイトをするのも厳しいものがあった。
バイト探しに若干行き詰まり掛けた時の事。
「ぶひひww良いバイト有るけどwwどうよwww時給千円のバイトwww」
ぶー子だ。
「何?食肉加工場とか?確かに時給良さそうだけど、あそこ前先輩が見つかってんじゃん。」
「ぶふwwちげぇよww私のおじさんの所だから見つかる心配無い所www」
その話、なんとも僕の理想の条件じゃないか!
よくやった。トリュフを見つけてくるとは。
貴様今度からイベリ子と呼んでやろう。
イベリコ豚wwwwwww
加工されちゃう!ぶー子逃げてーっ!
これがとんでもなくキツイ。
当時高校生の僕は箱一つ抱えるのにも四苦八苦していた。
箱が一つ20キロとかである。
家に帰る頃にはへとへとになっていた。
因みに家族には欲しいものできたからバイト始める
と許可をもらっている。
卒業までに200万
有紀子との為に
と思えばやっていけた。
この頃無駄づかいを控え、コツコツためていった。
そして冬休み。
またしても彩香らのアシストを受け有紀子と会えることに。
カンパしてくれた友達には一生頭が上がらないな
そこまでの友人がいるなんて羨ましいよ
何でも
「実家から両親が出てきて年末になったら帰るって・・・」
不穏な空気が流れ始めた。
「会っていた事がバレた可能性がある。」
最悪の事態だ。
このままでは計画が露見しかねない。
僕は非常に焦っていた。
そんな時
「ふふwww私にwwお任せwww」
イベリ子。動く。
新年早々偵察豚から連絡
「ぶひゅwwwなんかwwwばれては無いらしいwwwクリスマスを久しぶりに
親子水入らずで過ごしたかったらしいwwwワロスうぇえwww」
イベリ子からの連絡で一安心。
「あwwwでもwww母親は疑ってたwwwかもwww」
まずい。
正月の初詣行こうと有紀子誘いに行く
家に行くと両親が出てくる。
有紀子に
「クリスマスパーティー突然どうしたの?」
と聞くと
有紀子父
「いやぁすまんね。去年いなかったからさみしくなって。来年はまた誘ってやってくれ」
との事。
「それじゃ、有紀子。初詣いこw」
と出て行こうとした瞬間。
有紀子母
「今日は2人だけなの?」
どうも母親が何か察したような感じだった。
との事
「あ~まずいかもね。母親は敏感だから。」
どうやら、母親というものは子供の変化に非常に敏感らしい。
去年のクリスマス、そして夏休みで何か感じ取られた可能性もある。
「wwwならしばらく連絡だけにすればいいwww」
このイベリ子。
その連絡すらいま中継はさんでる状況じゃないか。
そういうと
「wwwおまwww携帯位買えよwww」
・・・その手が有ったか!
無かったのかよwww
俺は隠れてプリペイド式買ってたけど
そもそも、僕の村は電波入らないから不要の産物しか思って無かった。
しかし。
イベリ子の提案で携帯が僕の中の最重要アイテムになる。
問題は有紀子が携帯を持っているかどうか。
「wwwバカスwwwそれぐらいこの間チェックしてるはwwwクリスマスに買ってもらってたwww」
イベリ子。
「それとwwwほらwwwメルアドと番号www渡しといてってwwwうぇwww」
イベリ子・・・
お前、卒業後プリマハムへ推薦してやるよ。
すでに伊藤ハムと日本ハムからオファーが来てるらしい
資金はバイトしてためたお金があるから何とかなる。
しかし、携帯ショップで唖然とする。
・・・高ぇ・・・
月々の料金も・・・
予想外です。
という事で携帯購入。
すでに携帯を持っていた彩香に教えてもらいながら
初めて有紀子にメールを打つ。
「僕です。メールしましょう。」
なんか、怪しい出会い系のスパムメールみたいになった
返事はすぐに来た
「携帯買ったの?うれしい!これでいつでも話せるね!」
携帯持って一人でニヤニヤしてたので相当気持ち悪かったと思う。
Eメールとかなかった時代か?
で、調子にのって色々メール送ってたら
「あんまりするとお金大変だよ?」
と返されハッとする。
そうだ。こんなところで消費してる場合じゃない。
そして大体週に一回で僕たちは連絡を取り合ってた。
8時位に戻ってきます><
いってらさ
悪しき風習が残ってる村は全部消えれば良いと思う
スレに対する批判かと思ったじゃないかw
もちろん駆け落ちが100%正しいとは言わないよw
でもこうやって時代錯誤なことする人間が残ってる以上それに反抗する人間が出て当たり前だと思う
自分の子なり孫なりがいなくなったらそれが1番困るのに
いなくなるように仕向けてるってことにマジで気づいてないんだろうな
大体40の引きこもりが何できるんだよww
だな。消防団訓練今日やーすも。
現在過疎ってる市町村の課題だと思うよ
自分たちの利益だけ考えて動いてたら最終的に住人絶滅してなくなっちゃうからね
頭のお固い上の連中が死ぬか気持ち切り替えるかしないとどんどん田舎の過疎化って進んじゃうよな
続き行きます。
有紀子が帰ってくるというので、今度こそ会おう!
という話になった。
「夏祭りに行きたい」
という有紀子の希望で今回のデート場所が決まった。
彩香とイベリ子に協力を依頼する。
が、ここで一つ問題が。
「でも、このあたりの祭りだと誰かに見られる可能性があるよ」
僕らは村の人間に見つかる事だけは避けなくてはならない。
ここの夏祭りは僕の村からも見に来る。
諦めるしかないか。
と思った時。
「だったら、○○の花火大会行けばよくね?」
将太が提案する。
ただ規模は小さいのでこの地区からそちらに行く人はほとんどいない。
「でもどうやって行くのよ?」
彩香が突っ込む。
確かにそこに行くには車かバスしかない。
しかもバスは本数が少ないのが欠点だ。
「問題ねぇよ。俺が兄貴に頼んでやるから。」
どうやら、当日将太の兄がその花火大会にいくから
乗せて行ってくれるように交渉してくれるらしい。
これは嬉しい提案だった。
「ただ、俺だけ一人で行くのも・・・なw」
将太。便乗する。
将太、策士だなww
その日を迎えることになった。
当日待ち合わせ場所で将太の兄に挨拶。
かなりイカツイ風貌だったが、
「将太から話は聞いた。俺に任せろ!」
と彼女と一緒に歓迎してくれた。
そうこうしてる所に有紀子がやってきた。
やっぱりかわいい。
もう、ちょっと照れくさそうにしている仕草がたまらない。
「おいwかわいい子じゃねぇかw」
バンバンと将太の兄に背中をたたかれる。
一方の将太は、有紀子の隣の人物を見て唖然としてた。
「マジかよ・・・」
「ぶふww彩香wwwじゃなくてwwwサーセンwww彩香友達と約束あるってさwwww」
まさかのイベリ子。
その姿。まさに力士。
将太。かわいそうな子。。
やめてくれ。そんなチワワみたいな目で見るな・・・
というか、将太兄&彼女。
お腹抱えて笑ってるし。
ここからはそれぞれ自由に回って花火が終わったら集合し帰宅。
という流れになった。
将太はイベリ子に引きずられるように屋台群へ消えていく。
僕は有紀子とある場所へ。
イベリ子いわく
「花火がメチャクチャきれいに見える最高のスポットがあるww」
との事。
こ奴。トリュフ見つける事に関してはやはり天才か。
トリュフという発想はなかったわwww
ちょっとした高台のような場所で確かに花火はよく見えそうだ。
しかし。
暗闇の中に無数の人の気配が。
どうやら、この場所はそこそこ有名の様で
沢山のカップルがいちゃついていた。
ちょっと気まずい思いで有紀子に聞いてみた。
「ううん。ここでいいw嫌?」
嫌な訳がない。
地面に座って花火の開始を待つ。
「ありがとう。私すごくしあわせかもw」
そう言って寄りかかってくる有紀子がもうかわいくてしゃーない。
と、その時
ドン!
と目の前で花火がはじけた。
イベリ子の言うように確かに最高の風景だった。
何よりもこれを有紀子と一緒に見ているという事が何よりもうれしい。
嬉しそうに有紀子が歓声を上げる。
花火が終り、一瞬シンとなる。
「あ~綺麗だったwさ、いこ。待たせたらいけないし。」
そう言って有紀子が立ち上がる。
この時。僕のはもうこの場で言うしかないと思った。
だから、高校を卒業したら、僕と一緒になってほしい。」
たどたどしく、噛みながらもこう伝えた。
その間、有紀子は視線をそらさず、じっと僕の目を見ていた。
そして
「うん。。ありがとう。すごくうれしい。私もずっと変わらないよ。
だから。」
こうして僕らは高校卒業後の駆け落ちを約束した。
。゚(ノ□`。)゚。。
「すみません。遅くなって」
というと
将太兄はニヤニヤしながら
「上手くいったんだろw」
と言ってきた。
とりあえず
「はいw」
と答えた。
将太・・・返事がない。ただの屍のようだ。
> 将太・・・返事がない。ただの屍のようだ。
まさか・・・ぶー子に・・・
目の焦点の合って無い将太と
幸せで浮き上がりそうな僕らは帰路に就いた。
将太に合掌・・・・・
哀れwwww
卒業までに資金を稼ぐ。
もう目標はそれだけ。
夏祭りでの約束は今まで応援してくれた誰もが祝福してくれた。
冬には貯金は60万程貯まった。
だが、まだまだ足りない。
最低でも200万を目標にしている僕にとって
目標は果てしなく遠くに見えた。
しかし、バイトを増やすというのも当時厳しいものがあった。
欲しいものがある。と親に許可をもらったが
若干その理由に納得してない節が見られたからだ。
「何が欲しかったの?」
と言われ、その時は咄嗟に買ったばかりの携帯を見せた。
「買ったならもうバイトしなくていいんじゃない?」
という質問には毎月の料金がいるから。
と答えていたが、それでも僕がお金をためている事に気付き始めたようで
これ以上バイトを増やそうものならもう言い逃れもできない。
この当時ひたすら考えていた事だ。
さて、ある時僕は村で会ってはならない人物と遭遇する。
ラスボス登場
普段引きこもりで、めったに姿を見せない奴が
何故か外に出ている。
しかもスーツなど着て。
薄くなった頭と鏡餅の様な体を揺らしながら
有紀子の実家へと入っていった。
これはgkbr
「なんだあのおっさんw」
と言わなければ気付かなかっただろう。
なぜ奴がこんな昼間から外にいるのか気になり後を付けると
有紀子の実家に入って行く奴の姿が。
もしや、予定が早まったのか!
という言い知れぬ不安に襲われた。
将太が心配し、覗き込んできた。
「おい!大丈夫か?アイツ誰なんだ?」
僕は将太に奴が今の有紀子の許嫁である事を伝えた。
「冗談だろ?あんな禿げダルマが??」
それよりも僕にとっては奴があんな恰好であそこに入って行った事が大問題だった。
そういうと将太は止めるのも聞かず、屋敷に入っていった。
見つかればタダじゃ済まない。
下手したら僕の計画もばれてしまう。
でも奴の真意も聞きたい。
不安で気分が悪くなりながら将太の帰りを待った。
でも、行動力あるけど無茶して失敗するタイプに思えるww
わかるわーwww
「なんか、あいつがあの家に入る云々の話みたいだったぜ。
どうも奴と有紀子ちゃんの婚姻の日程が3月20日前後でとか」
どうやら、卒業後の予定の話だったらしい。
1年も先の話を今からするのはどうも本決まりのようだ。
「つうかあのおっさんやばいぜ。有紀子ちゃんの話が出るたびに明らかにニヤケてた。」
ゾッとした。
絶対あの野郎に有紀子は渡せない。
しかし、ふと気になった。
将太はどこからそれを盗み聞きしたのか。
「ん?空き部屋から屋根裏潜って。俺んち大工だからさww」
忍者かお前は。
予想以上の大活躍
映画になると大活躍するジャイアンを思い出した
太一(40)が屋敷からでてきた。
話は終わったらしい。
心なしか足取りが軽そうだ。
こちらへ向かってくる目を伏せ気味にすれ違おうとした。
その瞬間
「有紀子ぉ」
とつぶやくのが聞こえた。
パッと見ると嬉しそうに笑ってる。
この時。
今までに無い殺意が沸いてきた。
思わず、飛びかかろうとして将太に抑えられる。
そうだ、意味はない。
僕にはやらなくちゃいけない事がある。
絶対奴に有紀子は渡さない。
「そうだ。お前は手を出しちゃダメだ。」
将太になだめられ冷静になった。
将太になら抱かれてもいいわ
有紀子の家に向かっていた太一(40)が足を踏み外し?
真冬の川に転落する事故が起きるのはまた別の話。
えっ?
しょ・・・将太?・・・
駆け落ちの約束のリミットまであと1年。
クラスメイトは進学・就職ムードへ一直線だった。
彩香も大学受験で忙しくなっていたが、勉強の合間に協力を続けてくれた
将太は
「俺は親父の会社はいるからw」
とマイペースだった。
イベリ子は
・・・・・豚だった。
そして運命の転機が訪れる。
豚だったって、意味わからんwww
つ、ついに人間から豚へ…
23:04更新【3/4】有紀子『高校卒業したらすぐ、42歳の人と結婚することがきまったんだ』僕「・・・駆け落ちしよう」有紀子「え・・?」→僕は部活へ、有紀子は図書館へ行くと偽り、村のバス停で遠くへ逃げることにしたが・・へ続く
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