「愛と欲望の劇場-浮気・不倫・離婚2chまとめブログ-」はその名の通り、浮気・不倫・離婚についてまとめた2chまとめブログです。
2chの家庭板や浮気・不倫板を中心に様々な板からカップルの浮気や夫婦の不倫・離婚騒動はもちろんのこと、修羅場や武勇伝、復讐など人間の愛と欲望渦巻くあらゆる話を掲載しています。
今後あなたの身に起こるかも知れない男女間のトラブルを赤裸々に告白したものとなっております。
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2015/08/13 20:34
[ 完結] [ 女性視点] [ 修羅場] [ キチ] [ 衝撃] [ 宗教] [ 洗脳] [ 壮絶]
元スレ:気づいたら洗脳されていた
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1321589870/
231: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 22:32:08.96 ID:sxKuHQ7f0 友達に、ぽろっと、「彼が病んでいるんだ・・・」と伝えたことはあったけれど、
精神病自体があまり知られてなかったので、特に反対されたり意見を言われることはなかった。
何より、自分が、幸せだと信じたかったのかもしれない。
ある日、宗教サークルからの帰ると、まく吉から電話があった。
「今日、帰り道に、何考えてた?」
私は、これからの将来どうなるのかな・・・という思いに耽っていたところだった。
232: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 22:33:37.10 ID:sxKuHQ7f0 「将来のことを考えていたよ。
卒業後、心理学の専門学校に行くって言ってたけど、
貯金はまだ貯まってないし、とりあえず実家に戻ってアルバイトでもしようかなって」
私が行こうと思っていた専門学校は海外の学校だったため、
9月から新学期が始まる予定だった。
「そうか、将来のことを考えていたんだね。結婚のことは考えなかった?」
「うーん・・、まく吉の年齢を考えたら、先に結婚してから専門学校に行く準備をしたほうがいいかな・・・とも思ったよ」
233: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 22:36:07.08 ID:sxKuHQ7f0 「・・・やっぱりそうか・・・」
まく吉は意味深な雰囲気で間を取ると、こう言った。
「実は今日、私達は卒業後結婚すべきだってお告げが来たんだ。夕子にも同じ思いが与えられたみたいだね」
「え、そうなのかな?でも、そんなことあるのかな?」
「これは間違いなく啓示だよ。私には分かる。夕子、結婚のこと考えてみてほしい」
私はその時、まく吉の言葉を完全に信じていた。
もうこれが運命なのかな、と感じていた。
今、どん底にいるけれど、これ以上のどん底はないだろう。
あとは、良くなるだけ・・・そんな期待を抱くようになっていた。
234: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 22:36:43.37 ID:z5APhhwUO ま さ か
235: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 22:50:17.58 ID:sxKuHQ7f0 そうして後日プロポーズをされ、私は承諾した。
それまで進学のために貯めていた100万程のお金は、
ささやかな結婚の費用に当てることに決まった。
まく吉が会社にあまり行けていないことは、両親も知っていたが、
そこまで酷い状態だとは思っていなかったのだろう。
再度、挨拶に来た時、まく吉はパリっとスーツを着こなしていた。
借金のことは隠して、会社に行けていた頃の年収を提示して、大丈夫だと安心させた。
結果、4年近くにわたる交際の末の結婚ということで、許しがでた。
236: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 22:54:26.53 ID:A5kG3jOg0 うう・・夕子ちゃん・・・(´;ω;`)
237: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 22:55:12.74 ID:H2LOXOZe0 なんかこっちがつらい..
239: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:01:56.84 ID:sxKuHQ7f0 20歳。成人式の日、私は薬指に婚約指輪をはめていた。
そして、結婚式当日。
家族だけでの小さな結婚式が開かれた。
純白の花嫁衣裳に包まれバージンロードを歩く私の写真は、幸せそうな顔をしているように見えた。
そこでひとつハプニングが起こる。
私は式の途中で、眩暈を起こして倒れかけてしまったのだ。
その後は、ずっと調子が悪くて、なんとか式場の進行をこなしているところだった。
その日、私が事前に知らされていた予定では、私の家族と、まく吉の家族は、母と妹とその娘だけが来ると聞かされていた。
あとはまく吉の友人が二人。のはずだった。
240: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:02:41.39 ID:z5APhhwUO うわあああああああ
ヴァージンロード…
241: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:03:55.52 ID:sxKuHQ7f0 式後の写真撮影の中で、来てくださった人たちに挨拶をして回ったのだが、
ひと段落して二人になった頃、まく吉妹の旦那さんから電話が鳴った。
そして1時間にも及ぶ電話。
まだ肌寒い季節に、私は袖なしのドレス一枚で、駅構内で震えていた。
まく吉は暗い顔をして戻ってきた。
そしてこう告げた。
「妹の旦那さん、夕子のことすごく怒ってたよ。
せっかく来てやったのに挨拶もしないなんて非常識だって。
これだから若い子と結婚したらダメになるって。
妹の旦那さんも、バツ3だけど若い子と結婚したときは、すぐに離婚したんだって。
私が代わりに謝っておいたからね・・・ひどい目に遭ったよ」
242: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:04:20.80 ID:sxKuHQ7f0 私は、目が点になった。
「妹の旦那さんが来るなんて聞いてないよ・・・。
顔も知らないけど、いったいどの人のこと?」
「来てたんだよ、夕子が挨拶しないから、私が怒られたんじゃないか!」
結婚式当日なのに、非難されて泣きたい気持ちになった。
244: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:05:20.47 ID:sxKuHQ7f0 ちょっと休憩です
お風呂入ってくるですよ
読んでくださってるみなさま、ありがとです
この後も、暗い話が続きますが、いつか希望が・・・
よろしくお願いします
245: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:05:37.51 ID:H2LOXOZe0 これは精神おかしくなるレベル
246: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:13:30.04 ID:SwVhlbIJ0 普通なら16歳で見ず知らずの43歳の男に告白された時点で
「ハハッ ワロスwww」で終わってる話
247: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:23:34.48 ID:z5APhhwUO 育った環境もあるだろうな
夕子の生真面目すぎるとこは性格もあるだろうけど
248: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:25:42.82 ID:0nVuXdJNO オッサンの身内にまともな精神な人はいないのか
249: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:29:49.14 ID:SwVhlbIJ0 環境と宗教による異様なほどの視野の狭さと
もともとの性格、判断能力の低さに40過ぎの男が付け込んだ話だな
250: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:36:10.16 ID:sxKuHQ7f0 ただいまです
みなさまレスありがとうございます
気になったところをいくつか
>>248
まく吉の母は心療内科に通っていて、妹の家族が引き取りました
妹はというと、まく吉が会社に通えなくなって借金をしはじめた頃に、
結婚して家を出ました
自分のお金はきちんと貯金していて、すぐにマイホームを買っていました
友人は宗教関係の人が2人ほどしか。一人はサークル仲間のユミさん
もう一人は、遠方に住んでいる男性で、どちらも結婚式に参加してくれました
>>249
そのとおりですね
絶妙なまとめだと思います
251: 名も無き被検体774号+: 2011/11/19(土) 23:44:17.75 ID:CAL6b4QL0 読んでる
釣りだったらいいのに(´・ω・`)
252: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:44:36.67 ID:sxKuHQ7f0 続きを書きますね
結婚してからの話です
内容的には、16才から現在までの、折り返し地点かな、という感じです
253: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:45:57.81 ID:sxKuHQ7f0 こうして始まった結婚生活は、けして楽しいとは呼べないものだった。
最初の方こそ、まく吉は出勤してくれて、私も家事にいそしんでいたが、
結局1週間も経たないうちに、また仕事に行けなくなってしまった。
いつしか、再び自殺未遂を繰り返すようになり、
勝手にネットショッピングをしては浪費をして、借金は膨れ上がるばかり。
結婚して1ヵ月後、彼はとうとう会社からリストラされた。
254: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:46:25.96 ID:sxKuHQ7f0 それを聞いた私は、心がぽっきり折れてしまった。
これ以上どん底はない、と信じていたけれど、更に落ちることがあるなんて。
結婚して、さあ頑張ろうという意思は、もう消えてなくなっていた。
だんだん家から出るのが怖くなってしまい、買い物やゴミ出し以外では外出する機会も減っていった。
人の目が怖くて仕方なかった。
255: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/19(土) 23:49:31.08 ID:sxKuHQ7f0 >>251
恥ずかしい話ですが、私は過去の日記なども読みながらこれを書いていて、
そして時々思い出して泣いてしまっています
今はほんと、もうとっても元気なんですけどね
ずいぶん当時のことも細かくは忘れてしまったので、
会話形式などにできないところもあります
256: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 00:03:20.63 ID:J087qvzMO 無理すんなよ
257: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 00:05:23.49 ID:cPmlx25ci とりあえず、ハッピーエンドか知りたい。
読んでて辛い。
258: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 00:08:03.22 ID:H2LOXOZe0 でもこれは決して夕子は悪くないと思う。周りの大人がちょっとあれだっただけ。自分を責めんように
259: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:10:00.01 ID:gzUylkR50 >>256
優しいお言葉、ありがとうございます
>>257
今現在の私は、幸せですよ
ずいぶん長い時間が必要でしたけど、今は元気に生活しています
260: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:11:32.65 ID:gzUylkR50 >>258
ありがとうございます
当時は、自分を責めてばかりでしたが、今はもう大丈夫です
では、続きです
261: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:12:55.69 ID:gzUylkR50 友人からの電話やメールも、返すことができなくなっていた。
「元気にしてる?」
その問いかけに、作り物の
「うん、元気にしてるよ」の返事が、出来なくなっていたから。
もう元気なんて、どこにもなかった。
ただ、絶望だけ。
262: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:13:30.82 ID:gzUylkR50 悲しかったことがある。
話の冒頭にでてきた、児童保育のSさんの奥さんから、贈り物を頂いた。
だけれど、私は完全な無気力状態になっていて、お礼の手紙ひとつ書くことが出来なくなっていた。
数週間後、
「うちの奥さんが贈り物をしたのに、お礼ひとつよこさないなんて、失礼じゃないか」とお叱りのメールをもらった。
それを読んで、私は泣いてしまった。
263: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:14:21.09 ID:gzUylkR50 数週間後、
「うちの奥さんが贈り物をしたのに、お礼ひとつよこさないなんて、失礼じゃないか」とお叱りのメールをもらった。
それを読んで、私は泣いてしまった。
実は、短大時代でまく吉と別れようかと悩んでいた時、
Sさんにだけは相談できるかも・・と思って、私は幾度かメールをしたのだけれど、
返事は一度も返ってこなかったのだ。
あの時、SOSを出せた唯一の知人はSさんだけだったので、切なくなった。
264: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:15:22.15 ID:gzUylkR50 私は確かに失礼だったと思う、何か頂いたら、お礼を書くのは当然の行為。
でも、それすら出来なくなってしまった自分。
しなければいけないことも、何もできない。
ぼーっとしていると涙がにじんでくる毎日。
ベランダに出て、ここから飛び降りたら楽になるかな・・・そう、カウントダウンしては、
理性が押しとどめて部屋に戻るような、そんな暗い気持ちに苛まれていた。
まく吉の自殺未遂で、あれだけ苦しめられた私が、同じことをするのは間違っている・・・
みんなに迷惑をかけてはいけない・・・そう自分を戒めた。
265: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:18:09.85 ID:gzUylkR50 まく吉はというと、週に1度、サークルの女性のユミさんと二人で食事に行っていた。
勉強会という名目で。
深夜、私が、ふと目を覚ますと、まく吉はその女性に電話で愚痴をこぼしていた。
「私が辛いのに、夕子は起きてくれないんだ。
私がこんなに苦しんでいるのに、体をゆすっても、起きてくれないんだよ」
寝ているだけなのに、なんでそんなこと言われなくちゃいけないの?
四六時中、まく吉の相手を出来るわけないでしょう・・・
私には色々な感情があったはずだけど、ほとんどが機能しておらず、
ひたすらにどうでもよくなっていた。
266: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:22:49.67 ID:gzUylkR50 結婚して10ヶ月後。
冬の到来と共に、私の大好きだった祖母が脳梗塞で倒れた。
おばあちゃんは、とても温かくて、にこにこと笑顔の絶えない人だった。
私が返事が出来ない状態に陥っても、毎月のように絵葉書を送ってくれていた。
結婚が決まった時に、両親には「絶対に帰ってくるなよ」と言われたけれど、
祖母は「辛くなったら、いつでも帰ってきていいんだよ」と私を送り出していた。
知らせを聞いて急いで実家に帰り、祖母の入院している病室へと向かった。
ようやく会えた祖母は、目を開けることも、口を利くことも出来なくなっていた。
267: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:23:59.21 ID:gzUylkR50
「夕子だよ、わかる?」
私は手を握り締めて、耳元で話しかけた。
おばあちゃんは、私の手を弱弱しく握り返してくれた。
温かい手だった。
何度も何度も、話しかけるたびに、ゆっくりだけど、ぎゅっぎゅっと手を握ってくれた。
私は泣いていた。
なんでおばあちゃんに手紙を返さなかったんだろう?
話せる間に、もっと色々なおしゃべりをしなかったんだろう?
ごめんね・・・ごめんね・・・
268: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:25:55.57 ID:gzUylkR50 おばあちゃんは私の声を聞くと、少しだけ穏やかな顔をしたように見えた。
脳梗塞で、意識は火事に包まれているような苦しい思いをしているという話を医者に聞いていたが、
それでも祖母は私が話しかけて手を握ると、微笑んでいるようだった。
それが、何よりの慰めだった。
おばあちゃんが好きだった、童謡の歌をラジカセで流しながら、
面会時間ぎりぎりまで、私はおばあちゃんに会いに行っていた。
269: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:27:18.68 ID:gzUylkR50
それから、数日後、祖母は亡くなった。
母は、「おばあちゃんはみんなにお別れを言えるように、頑張ってたのよ」と言った。
私があんまり悲しむものだから、兄は元気付けようとからかって笑わせてくれた。
父は、夕子が泣くのを初めて見た、と母に向かってつぶやいていた。
私の心には、ぽっかり穴が開いてしまった。
270: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/20(日) 00:29:58.21 ID:gzUylkR50 読んでくださったみなさま、ありがとうございます
今日はそろそろ眠りたいと思います
祖母が亡くなり、もうしばらく辛い話が続きますが、
まもなく転機も訪れます。
また暇な時に覗いてくれたら嬉しいです
次の書き込みは、遅くても月曜日になりそうです
今日もお付き合いしてくださって、どうもありがとうございました
おやすみなさい
272: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 00:36:06.73 ID:Bs5Y3P7c0 お疲れ様。待ってるよ
277: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 00:44:57.92 ID:6r7R0NwcO おれは割と人の不幸は楽しんで読む方だが、
さすがに気の毒になってきたな
ニートだけど割と快適だしな
280: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 00:50:04.06 ID:6r7R0NwcO 最近ビッチスレが多い中で、珍しく真剣な感じがした
夕子は、なんかほっとけないタイプかも
283: 名も無き被検体774号+: 2011/11/20(日) 01:36:59.82 ID:BW5R5nrs0 宗教サークルて金せびられないの?
293: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 13:55:02.78 ID:yBmhHiQ10 こんにちは。
レスつけてくださったみなさま、支援してくださった方々、どうもありがとうです。
294: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 13:57:41.71 ID:yBmhHiQ10 あ、質問だけお答えしますね
>>283
私はまだ学生だったので、特に金銭に関して要求されたことはありませんでした。
社会人で、稼ぎのある人だったら、ある程度お金を要求されたかもしれません。
ちなみに私の実家が通っていた宗派では、生活に支障をきたすような悪徳な取り方はしていませんでした。
295: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 13:59:06.85 ID:0QK+M1iL0 待ってたよー
296: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 14:01:02.96 ID:yBmhHiQ10 >>295
来ていただいてありがとです。
待っていてくださる方がいると思うと、嬉しいです
内容は暗い話がもう少し続きますが、良ければ見ていってくださいね
298: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 14:08:25.55 ID:Lt9dOjLKO 早く夕子を幸せにしてあげてけろ
299: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 14:12:27.25 ID:yBmhHiQ10 >>298
ありがとうございます
今区切りのよいところまで書いていますので、もうしばらくお待ちくださいませ
300: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 14:25:36.61 ID:gy9D94rPi 今北産業
302: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 14:26:41.50 ID:Lt9dOjLKO >>300
洗脳
不幸
おばあちゃん
303: 夕子: 2011/11/21(月) 14:29:41.29 ID:yBmhHiQ10 ありがとうございます
では続きを載せますね
家に戻った時、私はまた自分の殻に閉じこもっていた。
お互い特に会話もなく、居間でそれぞれのパソコンを見ている日が続いていた。
まく吉は相変わらず、パソコン上で宗教の論争に明け暮れているみたいだった。
そうして結婚して1周年を迎えたけれど、そこに喜びはなかった。
乗り切った・・・そんな印象。
私はもう限界だったのだと思う。
304: 夕子: 2011/11/21(月) 14:30:58.00 ID:yBmhHiQ10 4月のある日、まく吉がいつものように自殺をすると言い出した。
ささいなケンカが発端だった。
私は、いつもなら「死なないで」と懇願して止めたものだが、
その時、魔が差した。
「じゃあ、私も死ぬよ」
そう口にしていた。
それまで、決して言わなかったその一言が、ぽろっと出たのだ。
305: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 14:32:14.05 ID:Lt9dOjLKO 夕子....
うわあああああ
306: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 14:33:35.67 ID:yBmhHiQ10 もう生きてることになんの希望も見出せない。
ただただ、私は疲れ果てていて、眠るように死にたかった。
誰も私がずっと苦しんでいることに気づいていなかった。
この3年に渡って
周りの人も家族も友人も、誰も・・・誰も・・・。
私が死んでも、誰も悲しまないんじゃないか・・・
もう、いいや。
私は人生を投げた。
307: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 14:35:31.35 ID:yBmhHiQ10 名前は明かさないけれど、赤色の睡眠薬がある。
当時はっきりとは知らなかったけれど、数十錠で致死量に達するものだったらしい。
私とまく吉は、それと他の薬をあるだけ服用した。
彼は、病院に行って薬をもらっては、飲まずに置いておくことが多かったから。
意識が遠ざかる中で、「ごめんなさい・・・」そう思った。
私とまく吉は、心中自殺を図ったのだ。
308: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 14:37:44.09 ID:yBmhHiQ10
私は、あの時、死んだと思った。
目が覚めたとき、私は病室にいた。
救命器具が頭の上あたりにぼんやりと見えたのを覚えている。
どうやら胃洗浄というのをされたらしい。
あとで聞いた話によると、
まく吉は薬を飲む直前に、友達に電話をしていた。
その友達が、どうも様子がおかしいというので、救急車を私達の住所まで呼んだのだという。
病院の人の話が、薄れていた意識の中で聞こえてきた。
遅ければ命はなかったと。
309: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 14:55:07.35 ID:Lt9dOjLKO 重いです先輩
311: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 15:01:42.55 ID:yBmhHiQ10 私の両親が病院に駆けつけていた。
まだ薬が効きすぎていて、その時の記憶はほとんどない。
霞がかった意識の中で、私は実家に戻っていた。
まく吉も一緒に、引き取られていた。
ようやく意識がはっきりしてきた私は、今度はパニック発作を起こしていた。
312: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 15:04:13.02 ID:yBmhHiQ10 心臓が痛いくらいに脈を打って、息つぎがうまくできない。
なんとか体を起こしたいのに、硬直してしまっている。
手に力を入れようとしても、指ひとつ動かない。
声が出ない。
目が開けられない。
私は自分の身に起こっている得体の知れぬ恐怖に怯えた。
313: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 15:07:03.63 ID:yBmhHiQ10 母が、となりにいた。私の手を一生懸命さすってくれていた。
私は発作中、死ぬのではないかという気持ちに駆られていたため、
最後に会えて嬉しいような申し訳ないような、複雑な気持ちでいた。
でも、きっと本当はほっとしていたのだと思う。
終わったんだ、って。
生きてるんだな、って。
314: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 15:07:55.82 ID:yBmhHiQ10 母は、体が思うように動かない私を、着替えさせてくれた。
下着までも。
下着ひとつ変えることすら出来なくなった自分が、情けなくて、涙が溢れた。
でも同じくらい、久しぶりに誰かに大切にされて、その温かさに胸がいっぱいになった。
私、ちゃんと必要とされてたんだなって。
大事に思ってくれてたんだなって。
315: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 15:26:55.00 ID:yBmhHiQ10 すこし休憩します
316: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 15:28:03.22 ID:eCWtDwRB0 おつです
317: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 15:29:16.15 ID:Lt9dOjLKO J( 'ー`)し 夕子お疲れさま
318: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 15:41:21.19 ID:cHtWEHzg0 おつかれさま
319: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 15:42:54.24 ID:yBmhHiQ10 >>316>>317>>318
ありがとうございます
このスレみんな優しいな
320: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 16:11:38.44 ID:Lt9dOjLKO これが+クオリティ
321: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 16:26:43.81 ID:QuxM+2kF0 夕子ちゃんを引き取りたいキリッ
323: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 16:47:27.77 ID:eCWtDwRB0 夕子たんの写真うp求む
329: 名も無き被検体774号+: 2011/11/21(月) 18:31:23.21 ID:cczsj2sc0 >>323
そういうのはいらないだろ…
見てるよー
330: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/11/21(月) 19:11:02.63 ID:yBmhHiQ10 ただいま戻りました
みなさま、ありがとうございます
励まされました
>>323
うpは身バレが怖いので出来ません、ごめんなさい
21:04更新【大長編5/11】ある宗教の人生相談サイトで『悩んでいる人メールしませんか?』という投稿に、私「悩んでる人の力になりたい!」→メアドを載せたら人生が崩壊した・・・へ続く
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[ 完結] [ 女性視点] [ 修羅場] [ キチ] [ 衝撃] [ 宗教] [ 洗脳] [ 壮絶]
19:04更新【大長編1/11】
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23:04更新【大長編9/11】
23:34更新【大長編10/11】
24:04更新【大長編11/11】
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1321589870/
精神病自体があまり知られてなかったので、特に反対されたり意見を言われることはなかった。
何より、自分が、幸せだと信じたかったのかもしれない。
ある日、宗教サークルからの帰ると、まく吉から電話があった。
「今日、帰り道に、何考えてた?」
私は、これからの将来どうなるのかな・・・という思いに耽っていたところだった。
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卒業後、心理学の専門学校に行くって言ってたけど、
貯金はまだ貯まってないし、とりあえず実家に戻ってアルバイトでもしようかなって」
私が行こうと思っていた専門学校は海外の学校だったため、
9月から新学期が始まる予定だった。
「そうか、将来のことを考えていたんだね。結婚のことは考えなかった?」
「うーん・・、まく吉の年齢を考えたら、先に結婚してから専門学校に行く準備をしたほうがいいかな・・・とも思ったよ」
まく吉は意味深な雰囲気で間を取ると、こう言った。
「実は今日、私達は卒業後結婚すべきだってお告げが来たんだ。夕子にも同じ思いが与えられたみたいだね」
「え、そうなのかな?でも、そんなことあるのかな?」
「これは間違いなく啓示だよ。私には分かる。夕子、結婚のこと考えてみてほしい」
私はその時、まく吉の言葉を完全に信じていた。
もうこれが運命なのかな、と感じていた。
今、どん底にいるけれど、これ以上のどん底はないだろう。
あとは、良くなるだけ・・・そんな期待を抱くようになっていた。
それまで進学のために貯めていた100万程のお金は、
ささやかな結婚の費用に当てることに決まった。
まく吉が会社にあまり行けていないことは、両親も知っていたが、
そこまで酷い状態だとは思っていなかったのだろう。
再度、挨拶に来た時、まく吉はパリっとスーツを着こなしていた。
借金のことは隠して、会社に行けていた頃の年収を提示して、大丈夫だと安心させた。
結果、4年近くにわたる交際の末の結婚ということで、許しがでた。
そして、結婚式当日。
家族だけでの小さな結婚式が開かれた。
純白の花嫁衣裳に包まれバージンロードを歩く私の写真は、幸せそうな顔をしているように見えた。
そこでひとつハプニングが起こる。
私は式の途中で、眩暈を起こして倒れかけてしまったのだ。
その後は、ずっと調子が悪くて、なんとか式場の進行をこなしているところだった。
その日、私が事前に知らされていた予定では、私の家族と、まく吉の家族は、母と妹とその娘だけが来ると聞かされていた。
あとはまく吉の友人が二人。のはずだった。
ヴァージンロード…
ひと段落して二人になった頃、まく吉妹の旦那さんから電話が鳴った。
そして1時間にも及ぶ電話。
まだ肌寒い季節に、私は袖なしのドレス一枚で、駅構内で震えていた。
まく吉は暗い顔をして戻ってきた。
そしてこう告げた。
「妹の旦那さん、夕子のことすごく怒ってたよ。
せっかく来てやったのに挨拶もしないなんて非常識だって。
これだから若い子と結婚したらダメになるって。
妹の旦那さんも、バツ3だけど若い子と結婚したときは、すぐに離婚したんだって。
私が代わりに謝っておいたからね・・・ひどい目に遭ったよ」
「妹の旦那さんが来るなんて聞いてないよ・・・。
顔も知らないけど、いったいどの人のこと?」
「来てたんだよ、夕子が挨拶しないから、私が怒られたんじゃないか!」
結婚式当日なのに、非難されて泣きたい気持ちになった。
お風呂入ってくるですよ
読んでくださってるみなさま、ありがとです
この後も、暗い話が続きますが、いつか希望が・・・
よろしくお願いします
「ハハッ ワロスwww」で終わってる話
夕子の生真面目すぎるとこは性格もあるだろうけど
もともとの性格、判断能力の低さに40過ぎの男が付け込んだ話だな
みなさまレスありがとうございます
気になったところをいくつか
>>248
まく吉の母は心療内科に通っていて、妹の家族が引き取りました
妹はというと、まく吉が会社に通えなくなって借金をしはじめた頃に、
結婚して家を出ました
自分のお金はきちんと貯金していて、すぐにマイホームを買っていました
友人は宗教関係の人が2人ほどしか。一人はサークル仲間のユミさん
もう一人は、遠方に住んでいる男性で、どちらも結婚式に参加してくれました
>>249
そのとおりですね
絶妙なまとめだと思います
釣りだったらいいのに(´・ω・`)
結婚してからの話です
内容的には、16才から現在までの、折り返し地点かな、という感じです
最初の方こそ、まく吉は出勤してくれて、私も家事にいそしんでいたが、
結局1週間も経たないうちに、また仕事に行けなくなってしまった。
いつしか、再び自殺未遂を繰り返すようになり、
勝手にネットショッピングをしては浪費をして、借金は膨れ上がるばかり。
結婚して1ヵ月後、彼はとうとう会社からリストラされた。
これ以上どん底はない、と信じていたけれど、更に落ちることがあるなんて。
結婚して、さあ頑張ろうという意思は、もう消えてなくなっていた。
だんだん家から出るのが怖くなってしまい、買い物やゴミ出し以外では外出する機会も減っていった。
人の目が怖くて仕方なかった。
恥ずかしい話ですが、私は過去の日記なども読みながらこれを書いていて、
そして時々思い出して泣いてしまっています
今はほんと、もうとっても元気なんですけどね
ずいぶん当時のことも細かくは忘れてしまったので、
会話形式などにできないところもあります
読んでて辛い。
優しいお言葉、ありがとうございます
>>257
今現在の私は、幸せですよ
ずいぶん長い時間が必要でしたけど、今は元気に生活しています
ありがとうございます
当時は、自分を責めてばかりでしたが、今はもう大丈夫です
では、続きです
「元気にしてる?」
その問いかけに、作り物の
「うん、元気にしてるよ」の返事が、出来なくなっていたから。
もう元気なんて、どこにもなかった。
ただ、絶望だけ。
話の冒頭にでてきた、児童保育のSさんの奥さんから、贈り物を頂いた。
だけれど、私は完全な無気力状態になっていて、お礼の手紙ひとつ書くことが出来なくなっていた。
数週間後、
「うちの奥さんが贈り物をしたのに、お礼ひとつよこさないなんて、失礼じゃないか」とお叱りのメールをもらった。
それを読んで、私は泣いてしまった。
「うちの奥さんが贈り物をしたのに、お礼ひとつよこさないなんて、失礼じゃないか」とお叱りのメールをもらった。
それを読んで、私は泣いてしまった。
実は、短大時代でまく吉と別れようかと悩んでいた時、
Sさんにだけは相談できるかも・・と思って、私は幾度かメールをしたのだけれど、
返事は一度も返ってこなかったのだ。
あの時、SOSを出せた唯一の知人はSさんだけだったので、切なくなった。
でも、それすら出来なくなってしまった自分。
しなければいけないことも、何もできない。
ぼーっとしていると涙がにじんでくる毎日。
ベランダに出て、ここから飛び降りたら楽になるかな・・・そう、カウントダウンしては、
理性が押しとどめて部屋に戻るような、そんな暗い気持ちに苛まれていた。
まく吉の自殺未遂で、あれだけ苦しめられた私が、同じことをするのは間違っている・・・
みんなに迷惑をかけてはいけない・・・そう自分を戒めた。
勉強会という名目で。
深夜、私が、ふと目を覚ますと、まく吉はその女性に電話で愚痴をこぼしていた。
「私が辛いのに、夕子は起きてくれないんだ。
私がこんなに苦しんでいるのに、体をゆすっても、起きてくれないんだよ」
寝ているだけなのに、なんでそんなこと言われなくちゃいけないの?
四六時中、まく吉の相手を出来るわけないでしょう・・・
私には色々な感情があったはずだけど、ほとんどが機能しておらず、
ひたすらにどうでもよくなっていた。
冬の到来と共に、私の大好きだった祖母が脳梗塞で倒れた。
おばあちゃんは、とても温かくて、にこにこと笑顔の絶えない人だった。
私が返事が出来ない状態に陥っても、毎月のように絵葉書を送ってくれていた。
結婚が決まった時に、両親には「絶対に帰ってくるなよ」と言われたけれど、
祖母は「辛くなったら、いつでも帰ってきていいんだよ」と私を送り出していた。
知らせを聞いて急いで実家に帰り、祖母の入院している病室へと向かった。
ようやく会えた祖母は、目を開けることも、口を利くことも出来なくなっていた。
「夕子だよ、わかる?」
私は手を握り締めて、耳元で話しかけた。
おばあちゃんは、私の手を弱弱しく握り返してくれた。
温かい手だった。
何度も何度も、話しかけるたびに、ゆっくりだけど、ぎゅっぎゅっと手を握ってくれた。
私は泣いていた。
なんでおばあちゃんに手紙を返さなかったんだろう?
話せる間に、もっと色々なおしゃべりをしなかったんだろう?
ごめんね・・・ごめんね・・・
脳梗塞で、意識は火事に包まれているような苦しい思いをしているという話を医者に聞いていたが、
それでも祖母は私が話しかけて手を握ると、微笑んでいるようだった。
それが、何よりの慰めだった。
おばあちゃんが好きだった、童謡の歌をラジカセで流しながら、
面会時間ぎりぎりまで、私はおばあちゃんに会いに行っていた。
それから、数日後、祖母は亡くなった。
母は、「おばあちゃんはみんなにお別れを言えるように、頑張ってたのよ」と言った。
私があんまり悲しむものだから、兄は元気付けようとからかって笑わせてくれた。
父は、夕子が泣くのを初めて見た、と母に向かってつぶやいていた。
私の心には、ぽっかり穴が開いてしまった。
今日はそろそろ眠りたいと思います
祖母が亡くなり、もうしばらく辛い話が続きますが、
まもなく転機も訪れます。
また暇な時に覗いてくれたら嬉しいです
次の書き込みは、遅くても月曜日になりそうです
今日もお付き合いしてくださって、どうもありがとうございました
おやすみなさい
さすがに気の毒になってきたな
ニートだけど割と快適だしな
夕子は、なんかほっとけないタイプかも
レスつけてくださったみなさま、支援してくださった方々、どうもありがとうです。
>>283
私はまだ学生だったので、特に金銭に関して要求されたことはありませんでした。
社会人で、稼ぎのある人だったら、ある程度お金を要求されたかもしれません。
ちなみに私の実家が通っていた宗派では、生活に支障をきたすような悪徳な取り方はしていませんでした。
来ていただいてありがとです。
待っていてくださる方がいると思うと、嬉しいです
内容は暗い話がもう少し続きますが、良ければ見ていってくださいね
ありがとうございます
今区切りのよいところまで書いていますので、もうしばらくお待ちくださいませ
洗脳
不幸
おばあちゃん
では続きを載せますね
家に戻った時、私はまた自分の殻に閉じこもっていた。
お互い特に会話もなく、居間でそれぞれのパソコンを見ている日が続いていた。
まく吉は相変わらず、パソコン上で宗教の論争に明け暮れているみたいだった。
そうして結婚して1周年を迎えたけれど、そこに喜びはなかった。
乗り切った・・・そんな印象。
私はもう限界だったのだと思う。
ささいなケンカが発端だった。
私は、いつもなら「死なないで」と懇願して止めたものだが、
その時、魔が差した。
「じゃあ、私も死ぬよ」
そう口にしていた。
それまで、決して言わなかったその一言が、ぽろっと出たのだ。
うわあああああ
ただただ、私は疲れ果てていて、眠るように死にたかった。
誰も私がずっと苦しんでいることに気づいていなかった。
この3年に渡って
周りの人も家族も友人も、誰も・・・誰も・・・。
私が死んでも、誰も悲しまないんじゃないか・・・
もう、いいや。
私は人生を投げた。
当時はっきりとは知らなかったけれど、数十錠で致死量に達するものだったらしい。
私とまく吉は、それと他の薬をあるだけ服用した。
彼は、病院に行って薬をもらっては、飲まずに置いておくことが多かったから。
意識が遠ざかる中で、「ごめんなさい・・・」そう思った。
私とまく吉は、心中自殺を図ったのだ。
私は、あの時、死んだと思った。
目が覚めたとき、私は病室にいた。
救命器具が頭の上あたりにぼんやりと見えたのを覚えている。
どうやら胃洗浄というのをされたらしい。
あとで聞いた話によると、
まく吉は薬を飲む直前に、友達に電話をしていた。
その友達が、どうも様子がおかしいというので、救急車を私達の住所まで呼んだのだという。
病院の人の話が、薄れていた意識の中で聞こえてきた。
遅ければ命はなかったと。
まだ薬が効きすぎていて、その時の記憶はほとんどない。
霞がかった意識の中で、私は実家に戻っていた。
まく吉も一緒に、引き取られていた。
ようやく意識がはっきりしてきた私は、今度はパニック発作を起こしていた。
なんとか体を起こしたいのに、硬直してしまっている。
手に力を入れようとしても、指ひとつ動かない。
声が出ない。
目が開けられない。
私は自分の身に起こっている得体の知れぬ恐怖に怯えた。
私は発作中、死ぬのではないかという気持ちに駆られていたため、
最後に会えて嬉しいような申し訳ないような、複雑な気持ちでいた。
でも、きっと本当はほっとしていたのだと思う。
終わったんだ、って。
生きてるんだな、って。
下着までも。
下着ひとつ変えることすら出来なくなった自分が、情けなくて、涙が溢れた。
でも同じくらい、久しぶりに誰かに大切にされて、その温かさに胸がいっぱいになった。
私、ちゃんと必要とされてたんだなって。
大事に思ってくれてたんだなって。
ありがとうございます
このスレみんな優しいな
そういうのはいらないだろ…
見てるよー
みなさま、ありがとうございます
励まされました
>>323
うpは身バレが怖いので出来ません、ごめんなさい
21:04更新【大長編5/11】ある宗教の人生相談サイトで『悩んでいる人メールしませんか?』という投稿に、私「悩んでる人の力になりたい!」→メアドを載せたら人生が崩壊した・・・へ続く
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