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2chの家庭板や浮気・不倫板を中心に様々な板からカップルの浮気や夫婦の不倫・離婚騒動はもちろんのこと、修羅場や武勇伝、復讐など人間の愛と欲望渦巻くあらゆる話を掲載しています。
今後あなたの身に起こるかも知れない男女間のトラブルを赤裸々に告白したものとなっております。
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2015/08/13 23:34
[ 完結] [ 女性視点] [ 修羅場] [ キチ] [ 衝撃] [ 宗教] [ 洗脳] [ 壮絶]
元スレ:気づいたら洗脳されていた
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1321589870/
745: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:14:54.27 ID:anIPb86w0
友達の同級生だという、男の子を紹介してもらった。
初めの印象は、背が高くて、ちょっと落ち着きなくて。
笑顔が優しいかんじの男の子だった。
ぐいぐい引っ張ってくタイプじゃないから、
ショッピングモールの中をどのお店に入ることもなく、
ぐるぐる歩き回った。
映画を見ることにした。
結婚や闘病を題材にした映画だった。
離婚の傷が癒えてない私にはキツイタイトルだった。
だけど、彼は私がバツイチだと知らなかったようなので、 何もいわずに見た。
会った当日に言う勇気もなく、なんだかひどく冷めた気分で。
746: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:25:04.80 ID:anIPb86w0
夜になって紹介してくれた子が合流して、
一緒に夕飯を食べて、おしゃべりして。
彼の車で送ってもらった。
デートなんて、久しぶりで、すごく緊張したのを覚えている。
ただ、バツイチだと知らない彼に、どうやっていつ、
それを伝えようかということだけが頭に残った。
747: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:37:13.37 ID:anIPb86w0
2回目のデートは、バツイチだということを告白しようと決意して行った。
最初はカフェに行って、 パフェを食べた。
話の中で、短大を出てから、地元に戻るまでの生活に興味をもたれた。
私は短大を出てすぐ、結婚をしていた・・・
そのときの痛手で私はその後2年間、うつ病と対人恐怖症になったのだけれど。
会ってすぐ、目の前のパフェを食べながら笑顔で切り出せるほど、
私は勇気が無かった。
749: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:48:31.55 ID:anIPb86w0
そのあと、カラオケに行った。
ほんとは男性ボーカルの曲が好きだけど、女の子らしい歌を歌った。
写真を撮ろうっていわれて、少し体が近づいて。
ドキドキした。
夕飯は、バツイチを告白しようと思って、居酒屋に行った。
だけど時間があまって、夕方5時に行ったから、
外は青空。酔えなくて。
結局言えないまま店を出た。
750: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:51:19.13 ID:anIPb86w0
「話したいことがあるから、公園に寄ってくれない?」
覚悟は決めていた。
ぽつぽつと話し始める私に、彼は本気で驚いていた。
まだ、22、23歳。
私も彼も、周りにバツイチの子なんていない。
まして、子供も出来てないのにバツイチなんて。
若すぎる結婚と離婚だった。
752: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:52:54.54 ID:anIPb86w0
彼は、話してくれてありがとうと言った。
驚いたけど、ちゃんと話してくれて嬉しかったって言ってくれた。
帰りの車、沈黙がつづいて、私は嫌われたかな、って不安でいっぱいになっていて。
車を降りる直前、彼は、ぎゅっと抱きしめて、「大丈夫だよ」って言ってくれた。
好き かもしれない
そんな感情が芽生えたのは、きっとこの時。
753: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 19:59:56.42 ID:anIPb86w0
3回目のデートは、少し遠出をして遊園地に行った。
行きの車で2時間、何を話そうかと前日たくさん悩んだけれど、
実際は会話が弾んでそんなに気にならなかった。
最初、ショッピングモールを回って。
私が可愛いと言った小さなヘアピンを彼が買ってくれた。
彼は、デートはずいぶん久しぶりだと言っていて。
私もかなり緊張していて。
観覧車に乗ったときは、隣同士になって、
ドキドキして。
754: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 20:00:20.46 ID:anIPb86w0
そのあと、ナイトショーが始まるまで時間が余って。
一緒に夕日が落ちるのを見ながら岬の先まで歩いたけど。
手をつなぐこともなく。
このまま友達なのかなぁ、って思いながら。
久しぶりに長い間夕焼けを見ていた気がする。
まるで線香花火が落ちるみたいな、その大きな日の玉に。
ゲド戦記の主題歌を思い出していた。
755: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 20:09:21.22 ID:anIPb86w0
夕闇迫る 雲の上 いつも一羽で鳴いていた
鷹はいつも さみしかろう
音も途絶えた 風の中・・・
波の音。砂浜。夕暮れの海。
上京していた頃、前の旦那と見た海が重なって。
なんだか胸がちくちくして。
なのに、口から出てくるのは、相手を笑わせるネタばかりで。
心がちぐはぐなまま、遊園地に戻った。
756: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 20:11:05.07 ID:anIPb86w0
ナイトショーでは、大きな音と、突然人を脅かす仕掛けに、
びっくりして腕をつかんじゃって。
このままずっと時間が止まればいいのに、って思ったりして。
終わって、手、離さなきゃ、って思った時。
腕から外れた手を、彼がするっとキャッチして、私の手を握ってくれた。
初めての手つなぎ。
車に戻るまで、ほんの数分だったけど、嬉しかった。
「なんか、夢みたいな一日だったよ~」って、何度も言った気がする。
757: 名も無き被検体774号+: 2011/12/05(月) 20:15:51.74 ID:2QmI+/tL0 これが、ごく普通の交際なんだな…まく吉め…
758: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 20:18:37.32 ID:anIPb86w0
この後、寝る前に何度も何度も、このデートのことを反芻して夢に落ちていったことを覚えている。
久しぶりのデートはなんだか甘酸っぱいのと、胸がしめつけられるのとで、
私は不思議な感覚に陥っていた。
彼の仕草とか、隣で笑っている姿に胸が高鳴って、
でも同時に、私が相手でいいのかな、なんて思ってしまったりして。
私がちゃんと普通に恋愛ができる、という自信がいま一歩持てなかった。
760: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 20:34:30.44 ID:anIPb86w0
そんな中、5回目のデートで、私は彼に告白された。
場所は、夜景が見える山の麓。
「好きです、付き合ってください」
ありふれた台詞なのに、とても新鮮な気がした。
恋愛に臆病になっていた私には、彼があまりにも眩しすぎた。
照れたような笑顔に惹かれるように、「よろしくお願いします」そう答えていた。
761: 名も無き被検体774号+: 2011/12/05(月) 20:34:53.71 ID:16Wz6vBxi こんばんわ。また話が聞けて嬉しいです。
762: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/05(月) 20:44:15.79 ID:anIPb86w0 >>757
ほんと、ありふれた交際のスタートでしたが、それが私には初めてで新鮮でした
>>761
そう言っていただけると、嬉しいです
今日はここまでにします
また明日来ますので、どうぞよろしくお願いします
みなさん、本当にありがとうございました
764: 名も無き被検体774号+: 2011/12/05(月) 21:30:23.34 ID:+hf5kDoRi 追いついた!夕子ちゃん幸せになってな。
自分も20代前半までエホバやってたから
葛藤とかわかるわ。
766: 名も無き被検体774号+: 2011/12/05(月) 23:18:03.29 ID:YkG/l6LYO 風邪治ったんですね~ よかった。無理はしないでね。でも明日も楽しみにしてますw
おやすみなさい。
767: 名も無き被検体774号+: 2011/12/06(火) 00:09:52.86 ID:R0WHttm7i いい感じになってきてて、読んでるこっちがドキドキするわw
はよ幸せなとこを見せつけてくれ!
772: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 19:48:43.16 ID:hyDERQcQ0 みなさま、こんばんは
>>764
そうなのですね、一度できた価値観を破っていくのは大変だったと思います
>>764さんもこれから幸せになってくださいね
>>766
ありがとうございます、今日はもう体調も大分良いですよ
>>767
当時を振り返った恋愛日記を元に書きました
恋愛の甘い思い出は本筋に出てこないかぎり、あまり書かないつもりでいましたが、
もうちょっとたくさん書きたいと思いました、ありがとです!
773: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 19:52:04.22 ID:hyDERQcQ0 ではちょろちょろと続きを載せていきますね
774: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 19:58:18.56 ID:hyDERQcQ0
私は幸せな気持ちでいっぱいになった。
彼氏彼女、その響きになんだかくすぐったくなったりして。
だが、同じくらい、不安でいっぱいになってしまった。
私はまだ自分の宗教に未練があったため、一般的な男性と付き合うことに抵抗があった。
私の両親がどんな顔をするだろうか、という心配も頭をよぎった。
母とはその頃、自分の悩みを言える関係になっていたため、
私は紹介してもらった男友達と付き合うことになったことを悩んだ末に伝えた。
母は心配していたが、とりあえず見守ってくれることになった。
昔だったら、自分の交際関係を親に伝えるなど考えられなかったのだが、
話して親に認められることは、私にとって大きな後ろ盾になった。
775: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:00:28.14 ID:hyDERQcQ0
付き合って最初の1ヶ月、私はまだ素の自分を半分も出せずにいた。
宗教のことや病気のことは話してはあったけど、今一ピンときていないようだった。
その上、とにかく私は体力がなかった。
それまで仕事行くだけでも精一杯な中で、デートを週2,3回したら、
私の体力は限界を超えて常に体調不良になってしまっていた。
私は良い子でいたい意識が強すぎて、自分の体調が悪くても誘いを断れないし、
意見も上手に言えなかった。
776: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:00:50.68 ID:hyDERQcQ0
また固定観念が強くて、たとえば食事をする時に、
私にとって外食は量が多すぎて食べきれないのだけれど、
残すことはいけないこと・失礼なこと、その感覚から無理していつも平らげていた。
そんな日々が祟ったのか、付き合って1ヵ月半が経つ頃、
私は風邪を悪化させて倒れてしまった。
10日ほどの点滴生活で、何も食べられない毎日が続いた。
彼は心配してくれたけれど、私は自分の体が人よりも弱いことを改めて感じて辛くなった。
幸いだったのは、その間も仕事にだけは行けたことだろうか。
777: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:07:13.50 ID:hyDERQcQ0
また、一番の悩みの種は、今後恋愛してゆく中で性的な関係を持つことになる可能性だった。
子供が出来たらどうするのか?
結婚前に関係を持ってもいいのか?
そもそも経験がなかったため、それらはとても難しい問題に見えた。
周りの友人達がカップルになったら当たり前にしていること。
それが私にはとても高い壁のように感じた。
そこをちゃんとしておかなければ、安易に付き合っていてはいけない、と思った。
778: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:13:09.99 ID:hyDERQcQ0
彼とデートをした帰り道、
「これからも一緒にいられるといいね、だけど、もしいられなくなった時に悲しませたくないな」
そんな悲観的な言葉が出てくることもあった。
そうして、私は点滴生活から回復した後、彼に別れを切り出すことになる。
779: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:13:28.13 ID:hyDERQcQ0
その日、「ちゃんと別れよう」と決心して、私は彼とのデートに臨んだ。
最初に話し合いが出来そうなお店に行き、周りにお客さんがいないのを確かめて、
私はこう質問した。
「もしも今後性的な関係を持つことで、子供ができた場合、どうしたらいいと思う?」
これは、別れる前に、はっきり聞いておきたいと思ったことだった。
聞くのは勇気がいったが、これから別れると思えば、なんとか言葉にすることができた。
780: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:16:40.99 ID:hyDERQcQ0
彼は、
「うーん、分からないけど、もし今子供が出来ても育てていける環境と自信がないから、
やっぱりおろすしかないかもしれないね」
彼は誤魔化すわけでもなく、正直に思っていることを言ってくれた。
その実直さはとても素晴らしいことだと思うのだけれど、
私自身は、おろすという行為は受け入れられなかった。
「私は、子供をおろすことなんて考えられない、出来た命を簡単になかったことには出来ない。でも確かに今の私達じゃ、子育ては無理だね」
そう答えた。
781: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:20:08.69 ID:hyDERQcQ0
店を出た後、家の近くに車を停めて「話したいことがある」と伝えた。
私は、自分がその時感じていたことを全て伝えた。
性的な関係を持つのは今の私達には難しいことや、だけれどそれでは彼氏にとっては酷かもしれないこと。
そのほかにも付き合ってみての思いを伝えた。
彼は、「別れたくない」と言った。
そして、
「夕子のいうこともよく分かる。
自分達で子供を育てられる自信が持てないうちは、性的な関係を持たないようにしよう。
俺は夕子が好きだから、我慢できるよ」
そう言ってくれた。
782: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:22:29.44 ID:hyDERQcQ0
私は初めて自分の譲れない意見をきちんと伝えて、真摯に受け止めてもらえて、
とても嬉しかった。
私も彼本人に関しては、とても優しくて正直で良い人だと思っていたので、
これからも付き合っていけるんだと思ったら、嬉しかった。
今思うと、この別れ話をした後、
私達の本当の交際はスタートしたと言っても過言ではない。
783: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:23:06.45 ID:hyDERQcQ0
荷が軽くなって、前よりも彼に甘えるようになった。
私は純粋に幸せを感じるようになっていた。
彼は大変だったと思う。
それでも大事にしてくれたし、私はますます彼を好きになっていた。
784: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:23:31.26 ID:hyDERQcQ0
付き合って3ヶ月が経つ頃だろうか。
彼がお酒に酔って、失言をした。
それは私の現在を、否定するような蔑ろにするような言葉だった。
私は、本当はそんな風に思っていたのかと感じて、泣いた。
とても深く傷ついてしまった。
初めて本気で怒ったし、悲しくて泣いた。
自分の意見を伝えるのは相変わらず苦手で、無理をすることも多かった私だけれど、
この時を境に、私は自分の感情を表していけるようになったと思う。
ちなみに彼は私の前ではあまりお酒を飲まなくなった。
785: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:24:01.46 ID:hyDERQcQ0
そんな風に恋愛の難しさを感じながらも、私は確実に幸福感を手に入れていった。
恋人であることの喜びや、関係が円滑になっていくのを感じていた。
隣を見れば、彼がいる。
一緒にいろんなところへ行き、笑い合ったり、いろんな感動を共有したり。
泣いたり怒ったり、そんな当たり前のことが普通に出来ることが嬉しかった。
彼との仲もようやく落ち着きを見せ始めた頃、一つの電話が私を脅かした。
まく吉からの、着信。
786: 名も無き被検体774号+: 2011/12/06(火) 20:31:24.38 ID:YaTutzYR0 Σ(゚д゚)
787: 名も無き被検体774号+: 2011/12/06(火) 20:38:11.19 ID:Itx4c23Y0 夕子たん逃げて。。。(´;ω;`)
788: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:38:14.91 ID:hyDERQcQ0
それは、ある冬の日のことだった。
私の携帯に知らない番号から電話がかかってきていた。
ディスプレイには着信拒否をしている相手だと通知されているが、
着信自体は履歴にしっかり残っている。
そして、留守電メッセージも入っているようだった。
私は恐怖に身を震わせた。
着信拒否をしても、履歴とメッセージが残ることを初めて知った。
789: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:41:12.42 ID:hyDERQcQ0
もしかして緊急の用かもしれない、死んだのかも・・・
そう思ったら、放置することもできなかった。
結局、母に留守電メッセージを代わりに聞いてもらうと、
大したことのない世間話的な内容だったらしい。
私は安心すると同時に怖くなった。
パソコンメールなど、連絡手段は全て封鎖したつもりだったのに、
携帯は着信拒否していても電話は繋がるのだと分かったから。
790: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:41:28.33 ID:hyDERQcQ0
私にとってはもう忘れかけていた存在だったのが、嫌な記憶を呼び覚まされてしまった。
毎晩、悪夢にうなされるようになり、寝つきも悪くなった。
その後も、2・3回の着信があり、私は携帯自体を変えることにした。
「これで本当に終わった」
ほっとしたのも束の間、今度はアマゾン経由で宗教の本が送られてきた。
私はそれをアマゾンに送り返したが、内心びくびくしていた。
まだこんなにもまく吉に対して恐怖心を持っていることを思い知らされて、愕然とした。
791: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:42:43.60 ID:hyDERQcQ0
更に、私が登録しているSNSまで発見され、メールが届いた。
そこには、自分と夕子が調停を持ってして別れたのは間違いだったこと、
夕子がいなくなって友人も徐々に離れていったこと、自分は夕子を一生愛しているが、
夕子が自分や神を裏切っても、許してあげるということが長々と書き連ねられていた。
私はあまりにもその文面が気持ち悪くて、身の毛がよだった。
大きなショックを受けるとともに、冷静に考えることもできるようになっていた。
792: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:43:10.18 ID:hyDERQcQ0
「この人は私と離婚して、友人のユミさん達に依存したのだろう。
だけど、その依存先にも呆れられてしまったのだろう。
だからまた、私に執着しようとしているのだ。
私を愛しているのではなく、ただ依存先がなくなって矛先を私に向けているだけ。
神の名を語って私をまた縛りつけようとしているだけ」
そう思った。
つまりつらつらと書かれている中の、「夕子がいなくなって、友人が去っていったこと」
これがメールを出した本心だということを理解した。
かなりの動揺を覚えたが、両親や彼氏、友達にカウンセラーに相談して、
この後SNSを退会してからは、まく吉からの連絡はない。
793: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/06(火) 20:47:37.23 ID:hyDERQcQ0 今日は以上です
読んでくださったみなさま、ありがとうございました
794: 名も無き被検体774号+: 2011/12/06(火) 21:12:03.23 ID:W9uFYASJ0 凄く読みやすい文章で、夕子ちゃんは頭がいいんだろうな。
まく吉は寂しい人間だね、相手を追い詰めてでも自分が可愛い。
20以上離れた女性に未練タラタラだし、情けなさすぎる。
796: 名も無き被検体774号+: 2011/12/06(火) 22:14:14.27 ID:45aQcaM+0 まく吉こそ神の名をいたずらに用いて冒涜してるな
798: 名も無き被検体774号+: 2011/12/06(火) 23:41:20.78 ID:Hrt1hNlT0 もしかしてエホバ?
799: 名も無き被検体774号+: 2011/12/07(水) 00:54:26.49 ID:l1LvSDw0O エホバか。夕子さんがこれ以上不幸にならないといいな。今彼とは避妊を徹底して愛し合えばいいじゃない?
800: 名も無き被検体774号+: 2011/12/07(水) 03:53:05.94 ID:20ZBdIqRO いっきに読んでしまった…夕子さんにいい彼氏が出来てよかった。
802: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 : 2011/12/07(水) 09:55:54.02 ID:B8xsdb9t0 追いついた!
小学生のとき、宗教やってる子がいた。いつもいじめられてひとりでいて可哀想だった。
一年の時はなぜかかわいそうで、私が仲間になってあげなくちゃと思ってよく遊んだ。すごい上から目線だな。
しばらくすると、その子の親から私の親に電話がかかってきた。その後私は親からなぜかすごく怒られ、「もうあの子とあそばないで。なにがあってもだめ」言われた。
後で知ったけどその電話は勧誘されたらしい。
子供の友情も宗教の前には勧誘の材料なんだね。
803: 名も無き被検体774号+: 2011/12/07(水) 18:52:34.62 ID:FlC/xyS+O >>802
マルチ商法みたいだな
宗教やマルチは身内や友人からの勧誘があるから結構あるみたいだからタチが悪いぜ
804: 名も無き被検体774号+: 2011/12/07(水) 19:45:22.40 ID:NXvkF3v+0 私は夕子ちゃんの苦手とする女で、30近いBBAだけど、
女の私でも夕子ちゃんには、とても母性本能をくすぐられる。
男性なら守ってあげたい!と思うだろうね…彼氏と上手く行きますように。
夕子ちゃんが幸せになれますように、てか引き取りたいぜよ!
805: 名も無き被検体774号+: 2011/12/07(水) 21:01:31.07 ID:TeeaJQSEO 支援
もうじき終わってここを見に来ることもなくなると思うと寂しいぜ
806: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/08(木) 18:03:56.28 ID:EH7A7mGB0 みなさま、こんばんは
残りあとわずかになりましたが、少しずつ書いていこうと思います
>>794
読みやすいと言っていただけて嬉しいです
口下手なので、会話では聞き取りにくいですがw
>>796
私もそう思います
807: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/08(木) 18:08:21.64 ID:EH7A7mGB0 >>798
宗教の具体的な名前は明かせませんので、ご想像にお任せします
>>799
ありがとうです
彼氏との話は今後また出てくると思います
>>800
長文ですが全部読んで頂いてありがとうございます
808: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/08(木) 18:13:49.48 ID:EH7A7mGB0 >>802
勧誘の多い宗教では、子供をだしに勧誘するという手法も多いようですね
私の通っていたところでは、勧誘には熱心ではありませんでしたが、
神社仏閣のお祭りなどのイベントに参加させてもらえなかったりとありましたね
>>804
ありがとうございます、そう言っていただけると照れくさいですw
以前は女性が苦手でしたが、今はもうほとんど克服したので、
むしろ男性よりも女性の友人といるほうが落ち着くくらいになりましたよー
809: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/08(木) 18:15:06.92 ID:EH7A7mGB0 >>805
私ももうすぐ終わりだなと思うと寂しいですが
最後まで書ききりたいと思います
それでは、今からぼちぼち書いていくので
投下ペースは遅いかと思いますがお付き合いくださいませ
810: 名も無き被検体774号+: 2011/12/08(木) 18:26:54.21 ID:SXVmmmfK0 ボチボチ更新してくれよな。
初めてリアルタイムで読ませてもらうよ。
811: 夕子 ◆UL6c7.AL3TJI : 2011/12/08(木) 18:51:10.87 ID:EH7A7mGB0 >>810
ありがとうございます
遅いですが、更新していきますね
続きです
24:04更新【大長編11/11】ある宗教の人生相談サイトで『悩んでいる人メールしませんか?』という投稿に、私「悩んでる人の力になりたい!」→メアドを載せたら人生が崩壊した・・・へ続く
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友達の同級生だという、男の子を紹介してもらった。
初めの印象は、背が高くて、ちょっと落ち着きなくて。
笑顔が優しいかんじの男の子だった。
ぐいぐい引っ張ってくタイプじゃないから、
ショッピングモールの中をどのお店に入ることもなく、
ぐるぐる歩き回った。
映画を見ることにした。
結婚や闘病を題材にした映画だった。
離婚の傷が癒えてない私にはキツイタイトルだった。
だけど、彼は私がバツイチだと知らなかったようなので、 何もいわずに見た。
会った当日に言う勇気もなく、なんだかひどく冷めた気分で。
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夜になって紹介してくれた子が合流して、
一緒に夕飯を食べて、おしゃべりして。
彼の車で送ってもらった。
デートなんて、久しぶりで、すごく緊張したのを覚えている。
ただ、バツイチだと知らない彼に、どうやっていつ、
それを伝えようかということだけが頭に残った。
2回目のデートは、バツイチだということを告白しようと決意して行った。
最初はカフェに行って、 パフェを食べた。
話の中で、短大を出てから、地元に戻るまでの生活に興味をもたれた。
私は短大を出てすぐ、結婚をしていた・・・
そのときの痛手で私はその後2年間、うつ病と対人恐怖症になったのだけれど。
会ってすぐ、目の前のパフェを食べながら笑顔で切り出せるほど、
私は勇気が無かった。
そのあと、カラオケに行った。
ほんとは男性ボーカルの曲が好きだけど、女の子らしい歌を歌った。
写真を撮ろうっていわれて、少し体が近づいて。
ドキドキした。
夕飯は、バツイチを告白しようと思って、居酒屋に行った。
だけど時間があまって、夕方5時に行ったから、
外は青空。酔えなくて。
結局言えないまま店を出た。
「話したいことがあるから、公園に寄ってくれない?」
覚悟は決めていた。
ぽつぽつと話し始める私に、彼は本気で驚いていた。
まだ、22、23歳。
私も彼も、周りにバツイチの子なんていない。
まして、子供も出来てないのにバツイチなんて。
若すぎる結婚と離婚だった。
彼は、話してくれてありがとうと言った。
驚いたけど、ちゃんと話してくれて嬉しかったって言ってくれた。
帰りの車、沈黙がつづいて、私は嫌われたかな、って不安でいっぱいになっていて。
車を降りる直前、彼は、ぎゅっと抱きしめて、「大丈夫だよ」って言ってくれた。
好き かもしれない
そんな感情が芽生えたのは、きっとこの時。
3回目のデートは、少し遠出をして遊園地に行った。
行きの車で2時間、何を話そうかと前日たくさん悩んだけれど、
実際は会話が弾んでそんなに気にならなかった。
最初、ショッピングモールを回って。
私が可愛いと言った小さなヘアピンを彼が買ってくれた。
彼は、デートはずいぶん久しぶりだと言っていて。
私もかなり緊張していて。
観覧車に乗ったときは、隣同士になって、
ドキドキして。
そのあと、ナイトショーが始まるまで時間が余って。
一緒に夕日が落ちるのを見ながら岬の先まで歩いたけど。
手をつなぐこともなく。
このまま友達なのかなぁ、って思いながら。
久しぶりに長い間夕焼けを見ていた気がする。
まるで線香花火が落ちるみたいな、その大きな日の玉に。
ゲド戦記の主題歌を思い出していた。
夕闇迫る 雲の上 いつも一羽で鳴いていた
鷹はいつも さみしかろう
音も途絶えた 風の中・・・
波の音。砂浜。夕暮れの海。
上京していた頃、前の旦那と見た海が重なって。
なんだか胸がちくちくして。
なのに、口から出てくるのは、相手を笑わせるネタばかりで。
心がちぐはぐなまま、遊園地に戻った。
ナイトショーでは、大きな音と、突然人を脅かす仕掛けに、
びっくりして腕をつかんじゃって。
このままずっと時間が止まればいいのに、って思ったりして。
終わって、手、離さなきゃ、って思った時。
腕から外れた手を、彼がするっとキャッチして、私の手を握ってくれた。
初めての手つなぎ。
車に戻るまで、ほんの数分だったけど、嬉しかった。
「なんか、夢みたいな一日だったよ~」って、何度も言った気がする。
この後、寝る前に何度も何度も、このデートのことを反芻して夢に落ちていったことを覚えている。
久しぶりのデートはなんだか甘酸っぱいのと、胸がしめつけられるのとで、
私は不思議な感覚に陥っていた。
彼の仕草とか、隣で笑っている姿に胸が高鳴って、
でも同時に、私が相手でいいのかな、なんて思ってしまったりして。
私がちゃんと普通に恋愛ができる、という自信がいま一歩持てなかった。
そんな中、5回目のデートで、私は彼に告白された。
場所は、夜景が見える山の麓。
「好きです、付き合ってください」
ありふれた台詞なのに、とても新鮮な気がした。
恋愛に臆病になっていた私には、彼があまりにも眩しすぎた。
照れたような笑顔に惹かれるように、「よろしくお願いします」そう答えていた。
ほんと、ありふれた交際のスタートでしたが、それが私には初めてで新鮮でした
>>761
そう言っていただけると、嬉しいです
今日はここまでにします
また明日来ますので、どうぞよろしくお願いします
みなさん、本当にありがとうございました
自分も20代前半までエホバやってたから
葛藤とかわかるわ。
おやすみなさい。
はよ幸せなとこを見せつけてくれ!
>>764
そうなのですね、一度できた価値観を破っていくのは大変だったと思います
>>764さんもこれから幸せになってくださいね
>>766
ありがとうございます、今日はもう体調も大分良いですよ
>>767
当時を振り返った恋愛日記を元に書きました
恋愛の甘い思い出は本筋に出てこないかぎり、あまり書かないつもりでいましたが、
もうちょっとたくさん書きたいと思いました、ありがとです!
私は幸せな気持ちでいっぱいになった。
彼氏彼女、その響きになんだかくすぐったくなったりして。
だが、同じくらい、不安でいっぱいになってしまった。
私はまだ自分の宗教に未練があったため、一般的な男性と付き合うことに抵抗があった。
私の両親がどんな顔をするだろうか、という心配も頭をよぎった。
母とはその頃、自分の悩みを言える関係になっていたため、
私は紹介してもらった男友達と付き合うことになったことを悩んだ末に伝えた。
母は心配していたが、とりあえず見守ってくれることになった。
昔だったら、自分の交際関係を親に伝えるなど考えられなかったのだが、
話して親に認められることは、私にとって大きな後ろ盾になった。
付き合って最初の1ヶ月、私はまだ素の自分を半分も出せずにいた。
宗教のことや病気のことは話してはあったけど、今一ピンときていないようだった。
その上、とにかく私は体力がなかった。
それまで仕事行くだけでも精一杯な中で、デートを週2,3回したら、
私の体力は限界を超えて常に体調不良になってしまっていた。
私は良い子でいたい意識が強すぎて、自分の体調が悪くても誘いを断れないし、
意見も上手に言えなかった。
また固定観念が強くて、たとえば食事をする時に、
私にとって外食は量が多すぎて食べきれないのだけれど、
残すことはいけないこと・失礼なこと、その感覚から無理していつも平らげていた。
そんな日々が祟ったのか、付き合って1ヵ月半が経つ頃、
私は風邪を悪化させて倒れてしまった。
10日ほどの点滴生活で、何も食べられない毎日が続いた。
彼は心配してくれたけれど、私は自分の体が人よりも弱いことを改めて感じて辛くなった。
幸いだったのは、その間も仕事にだけは行けたことだろうか。
また、一番の悩みの種は、今後恋愛してゆく中で性的な関係を持つことになる可能性だった。
子供が出来たらどうするのか?
結婚前に関係を持ってもいいのか?
そもそも経験がなかったため、それらはとても難しい問題に見えた。
周りの友人達がカップルになったら当たり前にしていること。
それが私にはとても高い壁のように感じた。
そこをちゃんとしておかなければ、安易に付き合っていてはいけない、と思った。
彼とデートをした帰り道、
「これからも一緒にいられるといいね、だけど、もしいられなくなった時に悲しませたくないな」
そんな悲観的な言葉が出てくることもあった。
そうして、私は点滴生活から回復した後、彼に別れを切り出すことになる。
その日、「ちゃんと別れよう」と決心して、私は彼とのデートに臨んだ。
最初に話し合いが出来そうなお店に行き、周りにお客さんがいないのを確かめて、
私はこう質問した。
「もしも今後性的な関係を持つことで、子供ができた場合、どうしたらいいと思う?」
これは、別れる前に、はっきり聞いておきたいと思ったことだった。
聞くのは勇気がいったが、これから別れると思えば、なんとか言葉にすることができた。
彼は、
「うーん、分からないけど、もし今子供が出来ても育てていける環境と自信がないから、
やっぱりおろすしかないかもしれないね」
彼は誤魔化すわけでもなく、正直に思っていることを言ってくれた。
その実直さはとても素晴らしいことだと思うのだけれど、
私自身は、おろすという行為は受け入れられなかった。
「私は、子供をおろすことなんて考えられない、出来た命を簡単になかったことには出来ない。でも確かに今の私達じゃ、子育ては無理だね」
そう答えた。
店を出た後、家の近くに車を停めて「話したいことがある」と伝えた。
私は、自分がその時感じていたことを全て伝えた。
性的な関係を持つのは今の私達には難しいことや、だけれどそれでは彼氏にとっては酷かもしれないこと。
そのほかにも付き合ってみての思いを伝えた。
彼は、「別れたくない」と言った。
そして、
「夕子のいうこともよく分かる。
自分達で子供を育てられる自信が持てないうちは、性的な関係を持たないようにしよう。
俺は夕子が好きだから、我慢できるよ」
そう言ってくれた。
私は初めて自分の譲れない意見をきちんと伝えて、真摯に受け止めてもらえて、
とても嬉しかった。
私も彼本人に関しては、とても優しくて正直で良い人だと思っていたので、
これからも付き合っていけるんだと思ったら、嬉しかった。
今思うと、この別れ話をした後、
私達の本当の交際はスタートしたと言っても過言ではない。
荷が軽くなって、前よりも彼に甘えるようになった。
私は純粋に幸せを感じるようになっていた。
彼は大変だったと思う。
それでも大事にしてくれたし、私はますます彼を好きになっていた。
付き合って3ヶ月が経つ頃だろうか。
彼がお酒に酔って、失言をした。
それは私の現在を、否定するような蔑ろにするような言葉だった。
私は、本当はそんな風に思っていたのかと感じて、泣いた。
とても深く傷ついてしまった。
初めて本気で怒ったし、悲しくて泣いた。
自分の意見を伝えるのは相変わらず苦手で、無理をすることも多かった私だけれど、
この時を境に、私は自分の感情を表していけるようになったと思う。
ちなみに彼は私の前ではあまりお酒を飲まなくなった。
そんな風に恋愛の難しさを感じながらも、私は確実に幸福感を手に入れていった。
恋人であることの喜びや、関係が円滑になっていくのを感じていた。
隣を見れば、彼がいる。
一緒にいろんなところへ行き、笑い合ったり、いろんな感動を共有したり。
泣いたり怒ったり、そんな当たり前のことが普通に出来ることが嬉しかった。
彼との仲もようやく落ち着きを見せ始めた頃、一つの電話が私を脅かした。
まく吉からの、着信。
それは、ある冬の日のことだった。
私の携帯に知らない番号から電話がかかってきていた。
ディスプレイには着信拒否をしている相手だと通知されているが、
着信自体は履歴にしっかり残っている。
そして、留守電メッセージも入っているようだった。
私は恐怖に身を震わせた。
着信拒否をしても、履歴とメッセージが残ることを初めて知った。
もしかして緊急の用かもしれない、死んだのかも・・・
そう思ったら、放置することもできなかった。
結局、母に留守電メッセージを代わりに聞いてもらうと、
大したことのない世間話的な内容だったらしい。
私は安心すると同時に怖くなった。
パソコンメールなど、連絡手段は全て封鎖したつもりだったのに、
携帯は着信拒否していても電話は繋がるのだと分かったから。
私にとってはもう忘れかけていた存在だったのが、嫌な記憶を呼び覚まされてしまった。
毎晩、悪夢にうなされるようになり、寝つきも悪くなった。
その後も、2・3回の着信があり、私は携帯自体を変えることにした。
「これで本当に終わった」
ほっとしたのも束の間、今度はアマゾン経由で宗教の本が送られてきた。
私はそれをアマゾンに送り返したが、内心びくびくしていた。
まだこんなにもまく吉に対して恐怖心を持っていることを思い知らされて、愕然とした。
更に、私が登録しているSNSまで発見され、メールが届いた。
そこには、自分と夕子が調停を持ってして別れたのは間違いだったこと、
夕子がいなくなって友人も徐々に離れていったこと、自分は夕子を一生愛しているが、
夕子が自分や神を裏切っても、許してあげるということが長々と書き連ねられていた。
私はあまりにもその文面が気持ち悪くて、身の毛がよだった。
大きなショックを受けるとともに、冷静に考えることもできるようになっていた。
「この人は私と離婚して、友人のユミさん達に依存したのだろう。
だけど、その依存先にも呆れられてしまったのだろう。
だからまた、私に執着しようとしているのだ。
私を愛しているのではなく、ただ依存先がなくなって矛先を私に向けているだけ。
神の名を語って私をまた縛りつけようとしているだけ」
そう思った。
つまりつらつらと書かれている中の、「夕子がいなくなって、友人が去っていったこと」
これがメールを出した本心だということを理解した。
かなりの動揺を覚えたが、両親や彼氏、友達にカウンセラーに相談して、
この後SNSを退会してからは、まく吉からの連絡はない。
読んでくださったみなさま、ありがとうございました
まく吉は寂しい人間だね、相手を追い詰めてでも自分が可愛い。
20以上離れた女性に未練タラタラだし、情けなさすぎる。
小学生のとき、宗教やってる子がいた。いつもいじめられてひとりでいて可哀想だった。
一年の時はなぜかかわいそうで、私が仲間になってあげなくちゃと思ってよく遊んだ。すごい上から目線だな。
しばらくすると、その子の親から私の親に電話がかかってきた。その後私は親からなぜかすごく怒られ、「もうあの子とあそばないで。なにがあってもだめ」言われた。
後で知ったけどその電話は勧誘されたらしい。
子供の友情も宗教の前には勧誘の材料なんだね。
マルチ商法みたいだな
宗教やマルチは身内や友人からの勧誘があるから結構あるみたいだからタチが悪いぜ
女の私でも夕子ちゃんには、とても母性本能をくすぐられる。
男性なら守ってあげたい!と思うだろうね…彼氏と上手く行きますように。
夕子ちゃんが幸せになれますように、てか引き取りたいぜよ!
もうじき終わってここを見に来ることもなくなると思うと寂しいぜ
残りあとわずかになりましたが、少しずつ書いていこうと思います
>>794
読みやすいと言っていただけて嬉しいです
口下手なので、会話では聞き取りにくいですがw
>>796
私もそう思います
宗教の具体的な名前は明かせませんので、ご想像にお任せします
>>799
ありがとうです
彼氏との話は今後また出てくると思います
>>800
長文ですが全部読んで頂いてありがとうございます
勧誘の多い宗教では、子供をだしに勧誘するという手法も多いようですね
私の通っていたところでは、勧誘には熱心ではありませんでしたが、
神社仏閣のお祭りなどのイベントに参加させてもらえなかったりとありましたね
>>804
ありがとうございます、そう言っていただけると照れくさいですw
以前は女性が苦手でしたが、今はもうほとんど克服したので、
むしろ男性よりも女性の友人といるほうが落ち着くくらいになりましたよー
私ももうすぐ終わりだなと思うと寂しいですが
最後まで書ききりたいと思います
それでは、今からぼちぼち書いていくので
投下ペースは遅いかと思いますがお付き合いくださいませ
初めてリアルタイムで読ませてもらうよ。
ありがとうございます
遅いですが、更新していきますね
続きです
24:04更新【大長編11/11】ある宗教の人生相談サイトで『悩んでいる人メールしませんか?』という投稿に、私「悩んでる人の力になりたい!」→メアドを載せたら人生が崩壊した・・・へ続く
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